第42話 性描写はムズカシイ
のりのりの様の「カクヨムから警告メールが届きました~ガイドラインに抵触する描写とはなんぞや~」にレビューを書かせていただきました。私自身も「総務課の沢渡くん」の性描写をびくびくしながら書いたので、明日は我が身と思って読みました。するとご自身の近況ノートにてご紹介くださいました。ありがとうございます。
のりのりの様
「カクヨムから警告メールが届きました~ガイドラインに抵触する描写とはなんぞや~」
https://kakuyomu.jp/works/16817330668843508164
のりのりの様のマイページはこちらです。
https://kakuyomu.jp/users/morikurenorikure
のりのりの様の作品はとてもかわいいです。しかし、シリアスな場面も読みごたえがあり、楽しく読み進めています。皆様もぜひどうぞ。
前回と重複する内容になって恐縮なのだが、性描写は実は重要だと私は考える。しかし、各小説投稿サイトの規約に反すると発表すら不可能になる。せっかく書いた作品を安全に世に送り出すためにも、描写には十分留意する必要がある。
私はpixivにもボーイズラブ小説を一作品だけ残している。それはもともと性描写なしで書き始めたため、読んでくださる方も性描写なしか、間接的な性描写であれば許容くださるような印象があった。試しに「ムーンライトノベルス」という「小説家になろう」内の女性向け18禁サイトにその小説を掲載したことがあった。そこでは性描写を加筆してみた。具体的な性行為を描写したのである。ところが評価は増えなかった。感想すら来なかった。「小説家になろう」を退会する際、その作品も削除した。
そしてpixivで、性描写を加筆した回のみまとめて投稿してみた。ところが閲覧数も評価も伸びなかった。だから正直、読者が喜んでくれたのか、それとも嫌気がさしたのか、それすらもわからない。
ひるがえって男女の性行為ならばどうであろうか。具体的には、身体の器官名を、医療機関で使うような用語で記述せず、文学的な用語で表現する。その際私が参考にするのが、渡辺淳一氏の作品である。私は氏の作品の、優しく隠微な雰囲気が大好きだった。肝臓を患い入退院を繰り返していた今は亡き実母が、入院生活のお供に購入した渡辺氏の作品を、私も好んで読んでいた。
かつて、今は亡き実父が電車通勤をしていた頃、誰かが電車内に置き忘れた「オレンジ色の憎い奴」と呼ばれた新聞を持ち帰ることがあった。実母はその新聞を「エッチ新聞」と呼び、さげすんだ目で見ていた。お母さん、渡辺氏の作品を買って読んでいたくせにその言いぐさはないだろう。しかし当時高校生で、なおかつ恋愛対象は漫画の登場人物であった私は、その「エッチ新聞」をむさぼり読んだ。特に官能小説や、性の体験談が面白かった。私の脳内には様々な性行為の表現が蓄積された。それはあまりにも直接的で、とてもカクヨムで再現するのは気が引けるのだが。
性行為は、描写によって、下品な落書きにもなれば、至高の芸術作品にもなる。直接的な性行為を記載していないのに官能がにおい立つ名作といえば、私はオスカー・ワイルドの「サロメ」を推す。大好きなのだ。この作品だけは、誰の翻訳でもその官能美が失われることはない。
しかし、私は風俗小説も書いてみたい。高校時代に読んだ中島梓氏の「小説道場」で、風俗小説の書き方を学んだ。その文例は今でもそらんじている。それを再現したいのもあって書いたのが「製造課のアレサンドラ」であった。ちっとも風俗小説にはなっていないけれど。
「製造課のアレサンドラ」のリンクはこちらです。
https://kakuyomu.jp/works/16818093089260289290
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