夏の清涼感もさることながら、その中に渦巻くほんの少しの幻のような記憶。それらが重なって重なって、不思議な逢瀬に迷い込む…そういう儚さがとても印象に残りました。
というか、書いていて思いましたが、夏が一番暑い季節だというのに、一番涼しさを感じられるというのは本当に不思議ですよね…
私は季節の中で一番夏が好きです。だから自分でも文章にその色彩を色濃く出してやろうと努力しているのですが、この作品はそういう描写と、ほんの少しの寂しさを表現できているという点でずば抜けていると思います。
本当にいい時間でした。