第4話 憑いてるキミと補足説明

「トリアエズセイランカエッテクル。ワタシノチカラハソコデミセル。」




「蒼くん!大丈夫?遅くなって!はい!水!」


「ありがとう。星蘭さん。いや、体調とか悪くないんだよ。ただ夢かな?と思って倒れただけ。」


「夢?」


「あの何でも出来る完璧な星蘭さんがボクなんかと付き合ってって言ってくれることが夢みたいで………」


「そんな卑下しないで!私はその素直な蒼くんが好きなんだから!」


「で、でも………あんまり喋ったことないじゃないですか?ボクたち。なのになんで…」


「ヒトメボレ」

「え?」


「一目惚れなんだ………」

「…………。え?一目惚れなんですか?」


「そうなの。顔がドストライクで。」


「アトコエモスキ」

「声?」


「え?今私声に出てた?うわぁ………恥ずかしい………私そうなの。蒼くんのその高めの声が好きなの。」


「そうなんですか?ボクは声変わり失敗した、最悪って思ってましたけど……」


「その可愛らしい見た目に可愛らしい声、気づけばずっとあなたを見てた。ずっとあなたのことばかり考えてた。」


「星蘭さん………ボクも………」


「ズットカンガエテカンガエテカンガエテ、トマラナクナッテストーカートカシテ、シラズシラズのウチニコエヲロクオンシテイエデキイタリスルクライメチャクチャスキニ、アナタノコトバカリカンガエテタノ。」


「ボクも………ボクも………悪いので自販機で何かジュースでも買ってきます。そこで待っててください!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

2024年9月20日 19:00
2024年9月21日 19:00
2024年9月22日 19:00

憑いてるキミとついてないボク まんぷく犬 @wanwanmanpuku2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画