憑いてるキミとついてないボク

第3話 憑いてるキミと幽霊と結託

「いや、お前はさぁ………」

「スズッテヨンデネ」

「スズ……あーもう。スズはさぁ？その……悪霊な訳？でそのスズは星蘭さんには見えてるの？見えてるならびっくりしないようにするから………」

「ワタシアクリョウジャナイ。ワタシイイコ。アトセイランハワタシガミエナイ。」

「見えないの？見えてないの？え、てことは知らず知らずに霊が引っ付いたってこと？え、なにそれ。怖。ホラーじゃん？」

「ソウナル。ケドホラージャナイヨ？ダッテワタシハタスケテモラッタオレイニセイランニツイテルダケダカラ。」

「助けてもらった……ってのもいまいち分からないし……いや、そうなるじゃなくてさぁ………」

「ソレニワタシハキミタチヲジャマスルキハナイカラ。セイランノシアワセガワタシノシアワセダカラ。シアワセニフタリナッテホシイノ。」

「そうなの？」

「ソウダヨ。ワタシハイワバセイランノホンネヲイエルダイジナソンザイ。イマコンナコトカンガエテルッテスグニオシエテアゲル。」

「マジで？それは確かに………チートアイテムかもしれない………星蘭さんのことまだまだ知らないことばっかりだからなぁ………」

「マジマジマカセナサイ。イイムードニシテアゲルカラ。」

「いや、まだ付き合ったばっかりなんだけど？」