題名と主人公の名前しか考えてない世界に転生した。

清重 真琴

第1話

小説サイトに投稿している今作をほったらかしにして新作の構図を考えていた榎田剛。

自身初の自作ライトノベルは中々のPVで次から次へと更新して行けたが、6話ぐらいでだんだんと書けれなくなり更新が遅くなって行くばかりで新作の構図を考える日々が多くなっていった。




そんな日々を過ごしていた剛だが、ある日、2作目となる作品が全然伸びず、1作目をメインとして更新していたがまた書けなくなって、とうとう1か月近く更新を怠った。




それを見かねた友人が、もうそろそろ更新しろと言われ何とか先ほど書き終えたところだ。



「あぁ、やっと書けた!まぁちょっとは進んだだろ?

"ヤンキー、ラブコメの世界に迷い込む"の新話更新っと!

よし、夜食べるか。

今日はレンコンの天ぷらとホルモンにするか〜」



レンコンの天ぷらは冷めてても美味しいからこのままで、ホルモンは味付けされてるから焼くだけで良い!



「完成っと!いただきまーす!」





「ご馳走様でした。ふぅ〜食った食った!

もうちょいレンコン多くても良かったな・・・・」



今、何時だ?・・・・23:45か

風呂入って寝よ。




今日だけはちゃんと〜♪・・・yea


お気に入りの曲を歌いながらシャワーを浴びてベットに直行する。



「ふぁ〜あ!新作どんなのが面白いかな〜??

そうだ!まだやったこの無い異世界ものにするか!

うーん、題名は、"勇者を夢見る平民"にしよう!主人公の名前は、"テルーフ"にしよう!」




いかん、ウトウトして来たし頭も痛い。

急に頭痛が来たな。

痛いけど、寝よう。




ん?

目の前が真っ暗。

あ、目瞑ってた。


うわっ!?陽射しが強い!なんか、騒々しいし


「・・・・ん!」

「「・・・・ゃん!」」

「「ウィルソンズぼっちゃん!」」






誰?

てか、何この人達!?・・・怖い

俺の部屋は?何この状況!?なんで外に居るだ??



「こ、此処はどこですか?」



スーツぽい服を着たダンディなおじさんがこっちに近づいて来てこう言った。



「此処はメイゴン領です。」


「・・・・メイゴン?何処ですか?」


誰かが息を飲んだ気がした


「まさか、記憶が・・・・ご自身のお名前を言えますか?」

「榎田 剛です。」


後ろいた人達が泣き出し、ダンディなおじさんは目を見開いた。



「誰の名前ですか?それは・・・・」

「俺の名前ですが・・・」


ダンディなおじさんは目を閉じ、深呼吸を2、3回して目を開けて言い放った。 


「違います!

あなた様のお名前はウェルソンズ・メイゴン様です!

ウェルソンズ様!何故このようになったのか分かりますか?」



「何も分かりません・・・・」


「すぐに医者を!!」




「どうですか!?」



「バルサスさん・・・・記憶喪失のようです。」



「やはり!?」


「ですよねー。何が起こったかも分かりませんもん。

・・・・どーしましょバルサスさん」


「とりあえず、旦那様に連絡を。そして、ウィルソンズ坊ちゃんは2〜3日ほど安静にして下さい!

何かございましたら、こちらのベルを鳴らしてください。すぐに参りますので!」


「はい、分かりました」


俺自身もどういった状況か、分からないので寝よう!



おやすみ!



ゴケェゴッゴケェ〜!!!


「うるっさい!何の鳴き声!?ニワトリ!?」


「ん?」


なんか、視界上にパネル出てきたんやが!?


___________________________________________


 やぁ!榎田剛くん!

僕は暇神のフリーターだよ!

僕は君の書く作品が好きでついこの間、君が考えた新作を作者である君が君の考えた世界に転生したらどういう風に生きていくのか気になったからつい気になってついつい神様の権能で転生させちゃった!じゃーね!テヘぺろ!


p.s.


僕の名前はフリーターだよ。間違っても前世にいたようなフリーターとは違うよ?そこは間違えないでね!!

___________________________________________



フ、フリーター?


え?俺のファン!?

まじで!?


やった!


とりあえず、、、


「ふざけんな!クソがぁ!」

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題名と主人公の名前しか考えてない世界に転生した。 清重 真琴 @skjy

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