第6句

 船着き場凪ぐ

  真夜中にひたき鳴く


 §


 深夜にフェリー乗り場で釣りをしていると、私のすぐ横にイソヒヨドリがやってきて鳴き始めました。

 大きく分けて二種類ある鳴き方のうち、あのカエルの鳴き声のような鳴き方で。

 聴いたことがない方はきっと検索すると出てくるでしょう。


 さて、俳句では鶲としていますが、これには俳句にありがちな理由があります。

「イソヒヨドリ」は三夏(夏全般)の季語。そして、イソヒヨドリと名付けられながらもヒヨドリとは違う仲間で、ヒタキ科の鳥。

 季語としての鶲はいわゆる弱い季語。イソヒヨドリも季語としては弱いのですが、より季節が今に近い鶲を使いました。


 でもね、そんなんどうでもいいんですよ。

 ここで誰が気にするん?

 絶対誰も気にしないね。作者も気にしないね。


 関係ない話ですが、作者はヒタキの仲間の中ではジョウビタキが一番好きです。

 ただし、人慣れしやすいジョウビタキを指に乗せて自慢げにSNSに投稿する人は嫌いです。

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セヴンティーンon 西野ゆう @ukizm

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