第4話 クズな世界め、消え失せろ。

まじでなんだよ。なんで俺に付きまとうんだよ。犯罪者だって噂だろう??なら、





必要なくない???








「ねぇ、今日一緒帰っていい?」

「無理だな。」

「えー、いいじゃーん。」

「無理。それじゃ、飯食い終わったから。帰る。」

「いつもはもう少し長くいるじゃん。」

「だから何??守凛には関係ない話でしょ。それに、早めに来た理由は告白とか受けるんじゃないの??」

「う、」

はい、当たった。告白を受けるのかはどうか知らないけどね。とりあえず屋上呼び出しって感じかな。そんな喋りかけてこなかったし。つまりは、早く食べろ。という意思表示となる。んで、俺は予想通り早く食べ終わった。だから、帰る。なんの問題が??

「うん。そうなんだけどね。だから────────お願いがあるの。」

ロクなもんじゃないな。だが………………

「モノによるな。」

「ホッ」

あからさまに態度に出すな。せめて取り繕え。せめてとは言わないが、取り繕え。頑張って。

「それで、なんだ??」

「隠れてて欲しい。録音して。」

「なぜ??」

「勘、かな。」

………………まぁ、こいつと喋ってる時の勘は鋭いな。つまりはこうした方がいいのだろう。

「わかったよ。何があっても助けないからな。それぐらいはしておくけど。」

「うん、ありがと。」






そうして、お時間となりました。



「付き合ってくれ。」

「ごめん、無理かな。」

「な、ど、どうしてだ??」


あー、こんな感じかぁ。めんどいタイプだ。そりゃ『録音しろ〜』って、言うわな。




「興味無いから。」

「っ。」

「そもそも、知り合ってないよね。話したこともない。噂や見た目で判断は論外だよ。」

「なっ、下手になってやったのになぁ!?女だからって生意気こいてんじゃねぇぞ!?ぶち犯してやるぞ!?」

「好きにしたら?まぁ、あんたのじゃ私は満足出来ないと思うよ。」

「くそビッチがぁ!!」

「因みに、私は処女です。」

「そんな、リテラシーの欠片もない処女がいてたまるかぁ!!」

「おまいう、だよ。」

「くっそ!!なんなんだよっ!!」

「それじゃ。帰っていいよ。」

「死ねっ!!」





うわー、なんだこれ。よくわからないけど、ゴミだな。っていうか、ビッチ??

まぁ、守凛だしな。そんな感じはするよね。


優等生、実はえっちだった的な、ね。

ないけども。



「ねぇ、変なこと考えなかった??」

……………カンガエテナイデスヨ??


「ふーん、まぁいいや。最悪、提示しとけばいいでしょ。」

か??」

「知ってる??切り札って言うのはね、。」

「そんないるかぁ??」


「大事だよ。切り札は。」

ほーん、必要っていうならまぁ、いいけどさ。






「ねぇ、私はさ、君のことが好きって言ったじゃん??」

言われたね。

「返事、来てないんだけど。」

…………………確かに、してねぇな。それは不義理だね。


「そもそもだけど、なんで俺を好きになったんだ??」



「あ、それ言ってなかったか。そうだね、うん。それから話そうか。」












はい、おしまい。次は守凛の過去編ですね。なんで飛び降りようとしたのか。それで、なんで雪は助けたのか。そのお話ですね。頑張ります。



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世界から嫌われているはずの僕と最も世界に好かれている彼女。 Diction @Diction

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