第3話 残酷な現実
ところでだ。ここからは真面目な質問だ。
ここは一体どこなんだ。
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今まで俺を揶揄って、ニヤニヤしてた顔は、瞬時にまじめな顔に変わる。
ふむ。ここが一体どこか?夢だと言ったら?
夢なら良かったけどな。その感じだと違うんだろ?
真実を言ってマイロードは耐えれるのか?
あれだけ、俺を揶揄ってたくせに、急に気遣うなよ。ここは地球じゃないんだろ?言ってくれよ。言ってくれ、たのむ、、、
そうじゃな。ここは確かにマイロードが住んでた世界とは異なる世界じゃ。
その言葉を聞いた途端、目の前の景色が歪み、真っ白になった。覚悟はしていたが辛い。そして、自分が立っているという感覚が分からなくなり、気づくとサキュバスに体を支えられていた。
マイロード!?大丈夫か。一旦休むぞよ。
そうか、、、そうか。異世界かぁ。
ふと、今まで自分が見てきた異世界物のアニメや漫画を思い出す。彼らは異世界に転生して大抵は皆喜んでいた。よって自分も異世界転生や転移をしてみたいと思っていた。だが、いざ自分が異世界転移したらどうだろうか。自分が元いた世界には家族や友人がいる。おそらく異世界に転移してしまった今としてはもう2度と会うことは叶わないだろう。特に家族に会えなくなるのがしんどい。もう誰もこの世界には自分と血を繋がった者がいないのだ。自分は一人ぼっちだと。
一人ぼっちかぁ、、、
マイロード!?そなたは一人ではないぞ。確かに今、この世界にはそなたと親しかったものは1人もおらぬだろう。だが、だからと言ってこれから先も1人というわけではなかろう?
これから先も一人ぼっちじゃない?何を言ってるんだ。俺なんかと一緒にいてくれるのは家族やあいつら(友人)しか、いなかったんだぞ。もうこの世界ではあいつらはいない。よって俺は一生1人だ。
わしがおる
?どういことだ
だから、、、わしがお前のそばにいてやると言っているんだ。
なっ!?どうして?なぜそこまで、今日会ったばかりじゃないか。それに、美味しい体液なんて別に俺以外にもいるだろ!
マイロードじゃないとダメなんじゃ。それに体液だけで、マイロードだと決めるほど、わしは短絡的な女じゃないぞ。今は詳しくは理由は言えんが。
何を言ってるん、、、
そう言いかけて、彼女の顔を見て、驚いた。彼女は驚くほど真剣な表情をして、まるで何十年と愛した者にしか向けることができないような。上手く言い表せないがそんな感じだった。
異世界転移したらサキュバスのお姉さんに搾り尽くされた件 @snow_risu3
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