第21話 独立の機運 と 独自の正書法
地球世界でアメリカがイギリスと異なる英語の綴りを部分的に採用したように、
しかし、シルバースクールを設立した人物が、旧来の地球世界の英語との違いをあまり大きくしたくないと考えるのは、地球世界と異世界との交易にたずさわっている人物だからだろう。
たとえば、some と sum は、発音こそ同じだが、綴りが同じになったら商売に影響が出るのではないかと考えているようだ。cell と sell なども、表記では区別したい。
ちなみに、異世界「カイベシア」の綴りは"Kiybessia"であり、-iy- が /アイ/ の音をあらわす。ただし、/アイ/ の音は、常に -iy- だけで表記されるわけではない。die, lie, pie も dye, lye, rye も by, my, sky も high, sigh, thigh も hi, psi, pi も、そのままだったりする。そして、buy, guy, eye, aye, I などは丸暗記である。
いったい、これのどこが「英語簡易化正書法」なのか。
実は、分割ダイグラフ(split digraph)をつかわないことが、特徴のひとつである。chime, dime, kite, time のような 《i+子音字+e》をつかわず、chiym, diym, kiyt, tiym のように表記する。もちろん、night を "nite" などとは書かず、そのままにする。sight はそのままで、site は siyt に、cite は ciyt に なる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます