悪人が出てこない素敵な物語!

この物語は、かつて主人公の仲間だった男が、追放した主人公に宛てた手紙という形式をとっている。

最初はよくあるざまあ追放系かと思ったが、手紙を読み進めていく内に、パーティのメンバーが主人公を追放した理由がわかり、胸が締め付けられると共に心が温かくなった。

主人公とその家族を思うが故の追放。追放する仲間もどんなに心が苦しかったろう。

そして現在。大変な境遇にある主人公に向けて、援助したいという旨の手紙を送る男。差出人の男もパーティの他の仲間も、行動に移すにはそれなりの勇気が必要だったはず。
それなのにしっかりと主人公に手を差し伸べる友情の深さに心を動かされる。

皆、幸せになってほしい。

そして、他の読者にもこの物語を読んでほしい。