第6話

111:スレ主

戦士が死ぬかもしれない

それでもいいのか、という話をしに行きました


112:名無しの冒険者

え、なんで??


113:スレ主

……本来なら戦士だけでなく勇者を産んだ、彼のご両親やご家族にも、深々と頭を下げ

世界のために命を捧げ、捨てさせることになるかもしれない

と、本来なら伝えなければいけないことなんですよ

とくに、勇者は渡航者の仰っている通り、元々の世界では平和に暮らしていた少年でしかありません

普通に生きていくはずだった少年の人生を変えてしまうのですから

相応の礼儀は尽くさなければならないでしょう


114:スレ主

戦士は私が話に行くのを嫌がっていましたが

それこそ、それが本気だとわかると邪魔をするだろうということはわかるほどに


戦士は妹さんや、婚約予定だったお見合い相手から愛されている存在です

なれば、ご家族や縁者の方々へきっちりと頭を下げ、その命を預からせて頂くことをご報告する義務があると、私は考えていたのです


115:名無しの冒険者

そのために、わざわざ眠らせたのか


116:スレ主

まぁ、そういうことです

その後、私は戦士のお見合い相手と話をしました

と、この話はここまでで良いですね


117:スレ主

最後にもうひとつ

戦士の現在について、知っている方はいますか?


118:名無しの冒険者

そういや、とんと話を聞かないな


119:名無しの冒険者

本を出版したこといがい、話は聞かないな


120:名無しの冒険者

故郷の町に帰ったんじゃないか?


121:スレ主

王都にいますよ


122:名無しの冒険者

え( ̄▽ ̄;)


123:名無しの冒険者

そうなの?


124:スレ主

戦士の書いた本も、ベストセラー入りしましたから

その印税と、魔王討伐の褒賞で王都の一角に土地を買って家を立てました

そこで、旅先で出会ったエルフ少女と共に暮らしています

式も近かったはずです


125:名無しの冒険者

>>124

>旅先で出会ったエルフ少女と共に暮らしています

戦士よ、お前もか


126:名無しの冒険者

エルフ少女って、アレか!

勇者、戦士、魔法使い、魔物使い達が書いた本の中に出てきた

魔王軍に村を焼かれた子か!!


127:スレ主

えぇ、その子ですね……


128:名無しの冒険者

たしか、外見は王女様や勇者くらいの

十代半ばだよね?

エルフだけど、何歳なの?

見た目からすると、80歳オーバーは確実そうだけど


129:スレ主

うーん、これ、どちらの年を言いましょうか?

人間換算の歳、と生きてきた年数

どちらがいいですか?


130:名無しの冒険者

うーん、じゃあ、生きてきた年数で


131:スレ主

私と同い年です


132:名無しの冒険者

……え??


133:名無しの冒険者

え、ちょ、え??


134:名無しの冒険者

はぁ??!!


135:名無しの冒険者

戦士は二十歳かそこらだったよな??


136:名無しの冒険者

まて、おい

それはいくらなんでも、ダメだろ


137:名無しの冒険者

???

なんでダメなの?


138:名無しの冒険者

二十歳過ぎ、と15歳だと

まぁ、そこまで歳が離れてるわけでもないし

実際、勇者は10代前半の11、2歳の子を嫁の1人にしてるし

問題無いのでは?


139:名無しの冒険者

>>138

問題なのは、エルフの年齢だ


140:名無しの冒険者

つーか、この子関連で

王女様と戦士が恋仲だって話もなかったっけ??

本人を目の前にして書くのもアレだけどさ


141:スレ主

>>140

はっきり書いて下さって結構ですよ

その話は私の耳にも入っていますので


142:渡航者

え?

戦士とも恋仲??

え、どゆこと??


143:名無しの冒険者

>>141

まぁ、本人が良いということなら書き込みますけど


>>142

こういう男女混合パーティには付き物の

要は痴情のもつれ、的な噂がたったことはあるんだ

この場合さ王女様の恋のお相手は誰か、的な感じでな


144:名無しの冒険者

>>142

戦士や勇者、魔物使いが書いた本を読み進めると

その辺のことも書いてある

まぁ、戦士とエルフ少女とのことだけじゃなくて

勇者とそのハーレムメンバーについてとかな

王女様が、勇者と戦士に対して、女性との交際について苦言を呈したんだよ


145:渡航者

苦言を呈したのに、なんで痴情の縺れ、なんてことになったんだ??


146:スレ主

いい機会ですので

今回はその辺のことをお話しましょうかね


147:名無しの冒険者

暴露してくれるってよ!!


148:名無しの冒険者

自分は女なんだけどさ

苦言を呈したところ、なんとなく真相は予想つくのがなぁ


149:名無しの冒険者

え、予想つく??


150:名無しの冒険者

そこそこある程度、人生経験積んだ女性なら

なんとなく察せられる話ではある


151:名無しの冒険者

俺のカミさんが、wktkしながら続き待ってる件

自分の考えが当たってるか、答え合わせできるかもって言ってる


152:スレ主

それでは、今回は安価は無しということでお願いします


153:名無しの冒険者

了解


154:名無しの冒険者

りょ(*`・ω・)ゞ


155:名無しの冒険者

了解です


156:名無しの冒険者

わかりました


157:名無しの冒険者

了解しました


158:スレ主

旅の過程で、魔王軍の急襲によって焼け出された方々を私たちは救い、できるだけの支援をしてきました

その中には、助けてくれたことへ恩義を感じ、旅に同行する方々もおりました

それでも、全員は連れて行けません

危険が伴う旅路です

中には、己自身が盾となって我々の力になろうと言う、勇敢な方もおられました


159:名無しの冒険者

ふむふむ


160:名無しの冒険者

まぁ、その辺は本を出したメンバー全員が書いてることだな


161:名無しの冒険者

ほとんどは、王女様の紹介した町に移り住んだって事になってる

あとは、王都に来て支援を受けたらしいな


162:スレ主

ほとんどの方は、支援を受けることで話がつきました

けれど、中にはどうしてもついて行きたい、と言いだす方もいました


163:スレ主

私はそんな方々をやんわりと、しっかりと思いとどまらせるよう言葉を尽くしました

でも、勇者や戦士、魔物使いを慕う方々はこちらの話など聞く耳をもっていなかったのです

結局、三人がそこまで意固地にならなくてもいいじゃないか、ということで私を言いくるめるよう徒党を組んできました


164:スレ主

私はそれでも、なんと思われても良かったので

彼女達の加入を反対しました

魔法使いも私の味方をしてくれました

けれど、3人はこちらの話に耳を傾けることはなかったのです


165:スレ主

なので、それなら私たちの方もそれでは何人か連れていく人を、男性の中からを選ぶがいいか

という話になった時、彼らはそれについて反対してきたのです


166:名無しの冒険者

えwww


167:名無しの冒険者

なんでぇwww


168:スレ主

女性が増えた方が、雑用も手分けしてやりやすいだろ

それに、女性はそんなに食べないんだから、男を入れるよりも経済的だろ、といってきたんです


169:名無しの冒険者

うわぁ


170:名無しの冒険者

女をなんだと思ってるんだ、そいつら


171:名無しの冒険者

聞きたくなかったなぁ


172:スレ主

人数増えたら男女関係なく費用がかかるのに

本当に、なにを考えていたのか

いえ、なにを考えていたのかは察しがつきましたけど

魔物使いだって、モンスターの世話をしているのだからその辺のことは理解してくれそうだったのに


173:名無しの冒険者

察しがついたって?


174:スレ主

要は夜のお相手をタダで手元に置いておける、という考えだったんですよ

実際、頻繁にそのようなことをしていましたから


175:名無しの冒険者

あ、あああ!!

そういうことか!!

王女様や魔法使いには手が出せない

出したとしても後が厄介

それなら娼婦か、あとあと嫁にするつもりで女性を連れ回した方が安上がりなわけか!

旅の費用は王女様持ちだったわけだから、旅の仲間の食事として彼女らの必要経費として計上できる

とかそんなかんがえだったんかな、もしかして


176:スレ主

反対する私を、三人は非難しました

そんなに金にガメついとは知らなかった、なんて女だ

王族は……いえ、これ以上は書かないでおきましょう

とにかく、財布を握っている私は酷く罵倒されたのです


177:名無しの冒険者

殴れば良かったのに

というか、なんかアレみたい

子供がペットとして拾ってきた動物飼いたいってゴネて

親が自分でちゃんと面倒見るようにって約束するけど

結局、お母さんが世話することになる、アレ


178:スレ主

殴れたなら良かったんですけどねぇ

そんなことをしたら、名実ともに私は勇者パーティから追い出されたでしょう

実際、私を追い出して財布を握ろうと、虎視眈々と狙っていた感じはありました

もう、とにかく居ずらくて居ずらくて

胃痛はどんどん悪化していくし、回復薬や魔法使いの魔法でもどうにもできない程度になっていきました


179:名無しの冒険者

向こうは、手は出さずに人格攻撃してきて

でも、王女様側が正論を言っても耳を貸さず

逆に悪者扱いしてたってところかな


180:スレ主

もう、私も魔法使いも精神的に疲れ果てていて

結局、女性たちの加入を許してしまったんです


181:スレ主

そして彼女たちの生活費を、財布を管理している私に渡す、ということでこの話は決着しました


182:名無しの冒険者

王女さま、だいぶ追い詰められてたんだな


183:スレ主

その分の鬱憤は、魔王軍にぶつけました


184:名無しの冒険者

魔王軍、王女様のストレス解消に役立ってたのか


185:名無しの冒険者

王女さま、よく耐えたな


186:スレ主

仕事でしたから


187:スレ主

と、ここまでが大前提です

あ、ちなみに、私たちの提案した男性を入れるという話は結局うやむやになってたち消えました


188:名無しの冒険者

前提、かぁ


189:名無しの冒険者

男性、無理やり入れればよかったのに


190:スレ主

女性達への教育等で私も手一杯で

これ以上、新人が増えると私の手がまわらなくなる可能性が高かったんです


191:名無しの冒険者

そ、そうか(´・ω・`)


192:名無しの冒険者

なんというか

お疲れ様です


193:スレ主

さて、それでは皆様が待ちかねている

痴情の縺れの話

その真相について語っていきましょうか


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