013:φモバイル企画担当課長の憂鬱

お話

https://kakuyomu.jp/works/16818093084362861078/episodes/16818093084780604166


 そういえば最近携帯のキャリアを変えたな……とかそんなことを思い出しつつ。

 たまにショッピングモールや駅前で見かける、携帯会社の人たち。筆者はポケットティッシュが貰えればいいやくらいにしか思わずに傍を通ってしまっていましたが、そうか……それだって別に趣味の活動とかではなく、ちゃんと仕事なんですよね。

 筆者自身がそういう気性でないのと、仕事もその手の分野は門外漢だから思い付きませんでしたが、確かに企画内容とかもいろいろ気を遣わないとクレームとかになりかねないんですね。

 高校の文化祭で文芸部誌を売っていたとき、当時の首相の名前を出して『●●も御用達! 文芸部の(誌名)ですよぉ~!』などと大きな声で呼びかけていたものですが、もうそんな時代は過ぎ去ったのかも知れませんね。


 営業といえば、やはりアイドルがおもいうかびますよね。安心してください、さすがにあの神父をそう長々と引っ張るつもりはありませんよ。いくらあの身長193cm体重82kg、他人と違う感性を持つ「欠損品」である自分を追い込むために様々な苦行を己に強いていたり、自分と同じ本質の(人物なのに、幸せになることができたと思い込んでしまった)男に並々ならぬ執着心を見せて、それが全くの誤解──むしろ、その相手は神父が求めたものをいくつも最初から持ち合わせていたのに胡乱な理想のためにそのどれもをかなぐり捨てていた──と悟ったときに見せる怒りの感情、そして全てが終わって自分という人間の在り方を認め、それでも尚「悪」というものへの問いを続ける道を選んだ姿があまりに尊かったとしても……!

 2023年元旦に突如GrandなOrderのソーシャルゲームに実装され、そのときに放送されたCMで「おはよう諸君、何かお困りかな?」とめちゃくちゃいい低音ボイスで語りかけながら見せた笑顔がまさに無敵の笑顔だったとしても……!! 某完璧で究極のアイドルの歌の一部にある「誰かを好きになることなんて私分からなくてさ」という部分がそのままあの神父にも当てはまっていたとしても!!!


 今回語るアイドルは、また違うアイドルです! 違う……っ、アイドルの……話……なんです……、っ!!!


 ということで筆者がお話するアイドルの「営業」は、とあるアイドルの輝かしい姿に魅せられて彼女と同じ事務所の候補生になった主人公が、その憧れの彼女への仕事を斡旋してもらい続けるため──憧れの彼女がずっと輝き続けられるように、芸能界の重鎮たち相手に枕営業を続ける漫画のお話なんですね。

 まぁ、それ系統の例に漏れず様々な権力者たちによって恥辱の限りを尽くされるのですが、そうやってこの子に回されるはずだった仕事は全て憧れたアイドルに回してほしいと懇願しながら、まぁとんでもない目に遭っていくんですね。

 そんな中で催される乱倫パーリー。特別な衣装として着せられたのは、憧れた“彼女”が新曲のMVで着たのと同じ衣装。そんな映像を見せられながらの乱倫パーリーですっかりボルテージの上がった主人公。彼女の映る映像やら何やらを舐めながらすっかり乱れ、その心は完全に憧れの彼女へと向かっています。


「私、貴女の輝きの一部になれてるよね?」

 そんなモノローグで締められているこの漫画、筆者のなかでは百合なんですよね。絡む相手も全員おっさんたちですし、おっさんたちにもみくちゃにされる少女の姿しかない漫画なのですが、あの憧れに向かう気持ちは紛れもなく百合漫画でしたね……。

 アイドルで百合といえば「S菜ちゃんの方が大事なの!?」とか「体中が疼きよる! ジンジンのポカポカや~!」とかが思い浮かぶと思うのですが、皆様のなかのアイドル × 百合といえば何でしょうか?


 あと一般百合漫画誌のものだと、アイドル好きでマネージャーになった主人公とそれをとっくにお見通しだったアイドルの百合短編もあったなと思い返しながら、『φモバイル企画担当課長の憂鬱』の感想とさせていただきます。

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