012:本当はイタノーベル文学平和賞が欲しかった一参加者のちょっとした考察 感想
お話
https://kakuyomu.jp/works/16818093084362861078/episodes/16818093084737636077
こちらはエッセイですね!
筆者がいわゆる匿名コンに参加するようになったのは、ツイキャスで配信をしているときによく聴きに来てくださっている物書きさんから「書き出し祭り」というものについて聞いていて、幼い子どもを扼殺した母親がその顔をアイロンで焼き潰しながら自分の半生を振り返るお話を載せてみたのがきっかけでしたっけね。いや、もうね……阿鼻叫喚というのはちょっと大袈裟ですが、概ねほしかった感想を頂けて『ありがとう、ごめんね!』だとか『最高! すみません!』だとか思いつつ、すっかり匿名で作品を提出する楽しさに目覚めてしまったんですよね。
そのうち
もちろん、そうした企画を通して他の字書きさんたちとの交流も持てるようになったのも大きいですね。特に、別作品からの引用となるのは心苦しいですが某黄緑色のスライム氏には大変お世話になっております。というか、皆様の企画力が凄いですよね、すごくすごいです!
さて、「すごくすごい」といえば去年ネット配信されて多くのトレーナーたちの心と涙腺を1999年のクラシック戦線に放り込んだと言われるあの頂点への道を駆け抜けるアニメの主人公となった委員長ですが(筆者は最終回で、主人公の走りを支えて見守ってきた男気溢れるトレーナーが男泣きしながら『駆け抜けろ、頂点への道を!』と叫んだ場面で本当にもらい泣きしてしまいました。いつも大人の顔を見せているおじさんの涙は万病に効くとはよく言ったものです)、そんな彼女たちが登場するゲームの話を職場の先輩としていたら、思い出したシーンがあるんですよね。
おウマさんのソシャゲは、一応学園を舞台にしたお話でもあるので、生徒会長とかもいるんですよね。公明正大で、全てのウ●娘を幸せにするための礎になることを夢ではなく目標として掲げる生徒会長なのですが、幼馴染み曰く、昔は頭ひとつ抜きん出た実力で周囲を圧倒するような存在だったようです──そう語る幼馴染みの目には、今の生徒会長は昔と別人で「私が求めていたのはアイツじゃねぇ」と言わしめるような存在になってしまっているとか…………。
このふたりの、少女同士なのにもはやBLとよく語られる関係性について筆者の萌えを交えて語ると、たぶんここまで書き連ねてきた本企画感想の文字数など恐らく超えてしまうので、筆者が思い出した『そのふたりからダンスのパートナーに誘われるトレーナー』のイベントについてなど。
ゲーム内で時折発生するイベントのひとつに、ダンスレッスンを見るというものがあるのですが、その見学に訪れたトレーナーが突然生徒会長の幼馴染みからダンスのパートナーに誘われてしまうんですね(唐突すぎるだろ!とツッコんだ方、筆者も同じです)。そして、そこに現れた生徒会長もまたトレーナーと踊りたいと言います。
一応この前段階として、トレーナーがふたりの仲を取り持とうとするイベントがあったりなかったりするのですが、そういう前情報が
幼「私を選びな。リードしてやる」
会「さあ、始めようか。この手は今、君の手を取るためにある」
ト「ええええ……!?」
のやり取りで危うく記憶の彼方に押し流されそうになります。周りの生徒が気を利かせて『ひとりがふたりのパートナーと踊れる曲』を流してくれたことで、幼馴染みの『やや強引だけど決して置いていかれはしない、こちらを巻き込む炎のような』リードと会長の『優雅で気品のある動きと共にこちらの動きにも勢いをつける、身を任せたくなる清流のような』リードを両方味わうことになるのですが、
幼「私と踊ってんだ、目を逸らすんじゃねぇ。顔を上げろ」
会「周りの視線が気になるのかな? だが今、君は私のパートナーだ。余所見をしてはいけない」
何なんだ、その台詞の応酬!?
いま確認のためにイベントを見返しているのですが、何なんですか、これ? え、ウ●娘は乙女ゲーとたまに言われますが、本当にそうなんじゃないですか!?(筆者はトレーナーの性別を女性に設定しています)
ちょっと興奮しました、落ち着きます。
そんなふたりのリードを味わい、「どっちもすごかった……」とあまりにふんわりした感想を漏らすトレーナー。周りの生徒たちが彼女たちの姿に色めき立ち、触発される形で各々ダンスレッスンに精を出し始めるなか、会長の幼馴染みが言うんですね。
幼「どっちもすごかった? ……わかってねぇな。来な、もう一度教えてやるよ」
会「……ふ、そうだな。しっかりと、君(トレーナー)にも感じてもらおうか。多くを導く、この熱を」
何のゲームをやっていたんだ、私は……!?
育成ゲームをやっていたと思っていたら、才気溢れるイケメン女子に見初められてあたふたする系の一般成人女性が主人公の別ゲームをやっていた気分!!!
……というのをね、「匿名企画を頻繁に立ち上げる皆さまのバイタリティがすごくすごいな」と感じていたら思い出してしまいました。
そして、どの作品も必ず誰かの心に刺さる──いい言葉です。匿名企画では(いい意味で)平凡な作品だらけの筆者ではありますが、なんだか励まされたような心地になりました! これからも、匿名企画を見つけたら飛び乗って、元気に性癖をぶちまけていきたいと思います。
性癖は滅びぬ、何度でもよみがえるさ! と人類の夢を語りながら、『本当はイタノーベル文学平和賞が欲しかった一参加者のちょっとした考察』の感想とさせていただきます。
P.S. 構図の説明としてトレーナーを「一般の成人女性」と書いた場面がありましたが、ウ●娘の舞台のひとつとなる学園は超名門校らしいので、そこの職員になれる時点で大概エリート路線の中なんですよね
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