014:試されるゲーム 感想

お話

https://kakuyomu.jp/works/16818093084362861078/episodes/16818093084870615425


 デスゲームを主催するということは、こういうこともあるということですね。筆者にも大切な家族がいるので、家族が存命のうちはデスゲーム主催なんてしたくないものです。

 よくSNSで上げられている漫画のデスゲーム主催者は『極限状態に落とされた人間たちの醜い本性がみたい!』といって逆にペースを崩される展開が多いのですが(少なくとも筆者はよく見かけるのですが)、たぶんデスゲームを主催するときって、筆者なら『極限状態にあっても人間たちは協力し合える』という可能性の方が見たいかも知れないなと思うんですよね。

 人間の偽りでない善性というものを自分自身は信じられないけれど、それでも確かにあるところにはあるのだと信じたいがために、無理やり人々を極限状態に追い込むのかも知れないなと思ってしまいます。いや、筆者ならそうだなというだけなんですけどもね。


 デスゲームといえば、恐らく皆様の頭のなかはあの『最も成功したホラー映画』というギネス記録を誇るあの映画シリーズが浮かんでいるのではないでしょうか? シリーズ通して流れる「Hello Zepp」や歴代のゲームマスターが言う「ゲームオーバー」という決め台詞に、きっとこの企画の読者の皆様は魅了されたことでしょう。ちなみに筆者も最新作以外は観ているので、いやぁ……デスゲームものを読むと観たくなっちゃいますね。

 そもそも筆写があの映画と出会ったのは、父が職場の同僚から1から4までのDVDとノベライズ版を借りてきたことでした。映像の方は父がずっと観ていたので多少視界に入るような感じだったのですが、筆者がハマったのはノベライズ版の方でした。特に1のノベライズは映画版とはちょっと違う結末で、小説として読んだときに異様なまでに映えるアレンジをされていたんですよね。そこですっかりこのシリーズに魅了されてしまい、既にDVDが出ていた1から4を観て、その後5、6、7(日本では『ザ・ファイナル』と銘打たれていたようです)を映画館で観たものでした。

 5については映画を観るまで待ちきれなくて先にノベライズを読んでしまったので、その分映画で観たときの驚きが少しだけ薄れてしまった悔やんだものでしたが、6とファイナルはちゃんと劇場で観られました。本当にね、よかったですよ。その後のレガシーやスパイラルは映像媒体で観ただけですが、いや、このシリーズ大好きなんですよね。

 ファイナルは、確か公開日の関係で高校の修学旅行から帰って来た翌日に観に行ったんでしたっけね……。ちなみに旅行から帰った夜は、古今東西の英雄たち(の写し身)たちがとある地方都市に集まって、自分を召喚した魔術師たちと共に、なんでも願いを叶えてくれる『聖杯』を求めて戦う恋愛ゲームの劇場版(DEE●版)のDVDを観ていたので、なんと寝ずにふたつも映画を観ていたことになります……今ではできない芸当ですね。

 思い返すと、あのDE●N版のアニメもいいんですよ、原作のカットを再現しようとしてくれている雰囲気がめちゃくちゃ好きですね(人類最古の命乞いのところとか、完璧に原作のカットですからね)。あと改めて思うと、もちろん恋愛ゲームという側面もあったからだとは思うのですが、わりと近いというか、元々交遊のあった範囲に魔術師マスターたちが揃っていましたよね。

 最初のアニメが放送された頃は原作について知らなかったのですが、その後どこかの三兄弟がラップバトルで代表を張っていそうなディビジョンにある日本一大きいと評判の本屋で原作のストーリーや設定、CGを網羅した資料集を目にしたときは度胆を抜かれましたね。桜ちゃんエッッッ!!!

 後に放映された個別ルートの劇場版だと直前の「その思い出まで取らないで……」の影響であの濡れ場も「エッッッ!!!」よりも『そんなことしなくたって士●は君のことを見てるからさぁ!』感があって辛くなりましたが、そういう背景など知らずに原作のCGを見たときは純粋に、『エッッッ!!!』と思ったものでした。まぁ、映画を観ていたときは上映館のなかでさめざめと泣いてしまったんですけどもね。


 ねぇ輪になって踊りましょう──そんな風に歌いながら、『試されるゲーム』の感想とさせていただきます。

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