008:送りたい言葉 感想
お話
https://kakuyomu.jp/works/16818093084362861078/episodes/16818093084512746372
甘ぁぁぁぁぁい!!!
甘いよ、甘すぎるよぉ! 「ふぅン」が口癖で、自分たちの肉体に秘められた可能性(たとえば速度)の限界を突き詰めるために日夜研究を重ねて、その姿勢はちょっとマッドサイエンティスト然としているもののレース走者としての才能もずば抜けていて、出走すれば他者を圧倒できる脚力を持っているしそれを事実として認識しているから時には尊大にも見えるくらい自信満々ではあるけど、その代わりレースや研究以外の分野について無頓着なために、自分を見つめる瞳に宿る狂気に興味を引かれて「モルモット」として助手に迎え入れたトレーナーに主に食事面で思い切り依存し、先述のカッコよい一面と『私がいなきゃダメだ』と思わせる側面とのギャップがゲーム内のトレーナーのみならずプレイヤーたちまでも魅了して、アプリがリリースされたばかりの時期に開かれた同人イベントで『(今語っているキャラクター) × 女性トレーナー』というカップリングを扱うサークルがまるでひとつの島のように集まったという逸話を持つ某ウマの子が好んで飲む紅茶並みに甘いよぉ~~~!!!
ということで、とても甘い青春のお話でしたね。先程の悶えようで察していただけたと思いますが、筆者は自作の作風とは裏腹にこういう感じのお話が大好きなのです。
送別会になかなか人が集まらないの、実はみんな九重くんと斉木先輩をふたりきりにしようぜと示し合わせてる説ありませんかね……? というか斉木先輩の台詞的にほぼこれかしら?
なんだなんだ、甘酸っぱい青春のお話じゃないですか! 筆者はここ数年ですっかりその手のお話が好きになったんですよ……と見せかけて、実は自分で書かないだけで読むだけなら昔から好きでした。どっちなんだい!(ヤーーーー!)という話になってしまいますが、つまり……好きなんですよね。
ふたりきりといえば、彼氏との初体験に失敗してしまったヒロインが、彼氏の先輩カップルが「お手本」を見せてくれるという提案にまんまと乗ってしまったことで目の前で先輩彼女に彼氏を食べられ、更にヒロイン自身も先輩(男)と初体験を果たしてしまうという漫画があったのを思い出しました。
そのときに彼氏が自分の痴態を見て釘付けになっているぞと囁かれて、先輩相手にもかかわらずすっかり乗り気になってしまったことで彼氏と疎遠になり、その仲直りを手伝うという口実で、先輩(男)とふたりきりで会うようになり、次第にめくるめく快楽、そして罪悪感からの逃避に溺れていく……というお話なんですよね。こんなに尊いお話を読んだ後にTHE☆NETORAREな漫画について詳細に語るのは少し気が引けるのですが、「ふたりきり」だなんてシチュエーションを見たら思い出さざるを得ませんでした、仕方のないことだったのです。
もちろん、放課後の教室というシチュエーションだってアレですよ、他の漫画を思い出すんです。思い出すのですが、やはり甘酸っぱ尊い恋のお話の後でNTR系成人漫画の話を立て続けにするには、僕の心は清すぎたようです。
ふたりとも、頑張ってね──そんな言葉を送りながら、『送りたい言葉』の感想とさせていただきます。
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