青春とよばないでほしい
釣ール
大恋愛なんかじゃない
いてえ。
どれだけ
それでも今回は俺のせいだった。
理由は彼女を守るために。
声をかけられたから手を出されないようににらんだら相手の方から
てめえら満たされている連中に何がわかるんだ。
満たされてるくせに人の恋愛
彼女の名前は
どうやって彼女の
理由がほぼからかいだったのは覚えている。
今どきそんな
高校三年生で進路を決めなきゃ行けなくて、大学か
大学は金がかかるしどっちにしろ就職するなら選択肢とはありだと思っても
『
何が『分かっている』だ。
それでも高校卒業はどうしても達成したい。
学校はちがうけど
2024年まだ暑すぎる秋を彼氏である俺と好きなだけ過ごしたいとこんな時代でベタなことを言われるとさすがに
「なんで俺を好きなんだよ。 インターネットみてみろよ。 イケメンでハイスペックなやつなんてごまんといるだろ? 人付き合いの悪い男子高校生なんて付き合ったってつまらな・・・」
その時に交わした口づけはもう素直な気持ちでしかなかった。
誰にも理解されず、
おかげで大学か就職か迷うばかりだ。
彼氏として
それからずっとバイト代は
結局味方なんていない。
彼女以外は。
別にフェミだのなんだのそんなくだらない理由ではなく一人の男として彼女を守るためにいつも一緒にいる時は周りを
そこで危ない相手に目をつけられてなぐられて彼女と歩いている。
「悪いな。 弱い男で」
「いつの時代のフィクションみた? 強い弱いなんて関係ない。
そうか。
なら守る。
誰かを楽しませられるなんてプロのクリエイターでも難しいらしいからな。
俺の恋愛と決意は高校卒業のモチベーションへとなぐられた
* * *
進路はもう決まっているけど彼が気を許す誰か以外に話すことはない。
少しひとりになりたくて街を歩いていると同い年くらいのカップルが誰かにさらわれかけていたので
そこでは同じく童顔で目つきのするどい男子高校生が決して暴力をふるわずヤカラから彼女を守っていた。
自分から喧嘩を売ったわけではなくてまきこまれか。
「火事だ!」
見つからないように人混みにまぎれてそうさけぶと辺りがいっせいにこちらをむき、ヤカラは男子高校生の腹をなぐって
安全を確認したあと男子高校生の手当てをしようとする彼女らしき女子高生に
人のことは言えないが同じ中性的でこんな
それでも暴力は使わずひたすら彼女らしき女子高生からヤカラを守っているなんて。
ただ聞いているこちらとしてはほめことばではなかった。
明らかに普通じゃない光景を目の当たりにすると人は客観的になれるのかもしれない。
なんだかこの男子高校生がほおっておけない。
変な意味ではもちろんなくて同じ高校だったら仲良くしていたかもしれない相手に思えたからだ。
「もうすぐ
彼女らしき女子高生の話し方から気をつけた方が良さそうだったから。
「くっ。 俺が
男子高校生・
「お、俺はさっきの連中とはなんでもない! ただ君たちを助けようとしただけだ」
「ま、待ってくれ。 話をしよう。 いや、こう言った方がいいかな。 君の彼女か分からないけどその子とは君を手当てしただけだ」
「貴重な同性だし手当てや他の対応は彼がやってくれた。 言うべきことがあるんじゃない?」
彼女はそうぞうよりしっかりいるらしくて頼元をたしなめる。
そして頼元は
「さっきはありがとう。 必要以上に
ふう。
そこまでの仲だったとは。
同じ高校じゃなくてよかった。
ちょっと残念だが曲がりなりにも愛は本物だった。
二人は肩をかかえあってその場を去ろうとすると
「青春って呼ばないで」
なんなんだこの
俺が悪いのか?と
それでも手助けはできた。
なんかなあ。
それからしばらく経ち、
するとこの前あった
「前は悪かった」
頭が冷えたのか。
こちらもあの時のことを冷静にふりかえれば
「俺たちを見捨てなかったのあんただけだ。 ここで会うとは思わなくていつお礼を言おうか悩んでた。 だからまたどこかで」
二人は
人の心は分からない経験を
いつも
「またどこかで」
そういってすぐ会うのかも。
了
青春とよばないでほしい 釣ール @pixixy1O
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