第5話 離間の計、成れり!
「さ、たんとお食べ」
そう言って賈軍師は、ぼくたちの前に、焼いた肉を置いた。
ここは賈軍師の幕舎だ。
彼は、危険な務めを果たしたぼくたちに、約束通り肉を食べさせてくれた。むろんそこには、文義と悌彦もいる。
一口かぶりつく。うまい。
「どうしたのですか、これ」
ぼくが尋ねると賈軍師はふんぞり返った。
「あたしの人脈を甘く見てもらっちゃあ困るよ」
どんな人脈なんだろう。
ここにいるのは、むろん、父上から許可を得ているからだ。
戻ってきたぼくと暁雲を、ぼくたちの幕舎で、父上は固く抱きしめた。
たくさんの思いを込めた声で父上はぼくたちに言った。
「背が伸びたな」
背の高さだけでいえば、暁雲は父上と並んでいる。ぼくは父上の顎くらいの背丈だ。
父上は、鍛え上げた筋肉が鎧のようだ。肩や胸は厚いのに、腰から下はすらりと伸びている。
ぼくは父上を見上げる。
笑ってくれた。
暁雲にも、父上はほほえむ。
笑みを向けられて固まっていたけれど、暁雲は父上に笑顔を返した。
父上は嬉しそうだった。
ぼくも笑った。
暁雲は肉を食べ終わると、ふところから、郭軍師の作り置きという袋を出した。
「何なのかな、これ」
賈軍師が言った。
「危ない時に開けろということだよ」
ぼくも出す。小さな袋だ。
さわってみる。固い。
文義も肉を食べ終えた。
「戦イ、終ワレバ、オレタチハ、イタトコロヘ帰ルヨ」
ぼくと暁雲は文義を見た。
悌彦も、うなずいている。
「オマエタチ、トモダチ。デモ、漢人。一緒ニ、難シイ」
「一緒ニ、イラレテ、楽シカッタ」
ぼくは羌族の言語で言い、二人に向かって笑った。
暁雲もにこっと笑い、羌族の言語で言う。
「イツマデモ、トモダチダ」
文義が、わあわあ泣き出した。
悌彦が下を向く。涙が、ぽろっと落ちる。
賈軍師が外から聞こえる物音に気づいた。
「何かあったようだねえ」
ぼくたちは外に出た。
武将たち、兵たちが、わらわらと集まってくる。
賈軍師はぼくたちをつれて人だかりの最前列に出る。
さかもぎ――先をとがらせた木の枝を外側に向けて並べた柵の向こうに、見覚えのある武将が馬で進み出て来た。
「韓遂だ」
ぼくは思わず口にしていた。
韓遂は、一人だった。けれどもその遠い後ろには、何人かの西涼側の将兵らしき影が見える。
韓遂は、叫んだ。
「曹丞相。韓文約でございまする。書状について、お伺いしたき儀がございまする。なにとぞ、なにとぞ、お姿をお見せくださりませい」
賈軍師が目を輝かせ、握りこぶしを作る。
「やったぞ」
暁雲が賈軍師に小声で聞く。
「何がですか、賈軍師?」
「離間の計、ここに成れり!」
「丞相がお書きになった、あの手紙ですか」
「ああ。さすが丞相だ」
そうは言っても、その手紙に書かれていた内容をぼくたちは知らない。
けれど、ああして韓遂は、その手紙についてわざわざ孟徳のおじ上に尋ねに来た。
ということは、韓遂自身も、孟徳のおじ上が書いたことが何を意味するのか、理解できなかったということだ。
「わざと、わけのわからない手紙にしたということですか」
ぼくが聞くと賈軍師は、したり顔でうなずいた。
「ああ。おまえさんたちには特別に教えてやろう。あたしゃ丞相に、韓遂に手紙を書いてくれるようにお願いした。さすが丞相だよ、あたしの考えている通りの手紙を書いてくれた。あの手紙はねえ、あちこち塗りつぶしたり、書き直したり、わざとしてあるのさ。それを見れば、韓遂はわけがわからなくなるだろう? でもそれ以上に動揺するのが、馬超さ。この間、差しで、皆が見ている前で、うちの丞相と韓遂がしゃべっただろう? そのあと馬超は怒り狂ったじゃあないか。そこへ丞相からの手紙が届いてごらん。馬超は韓遂が、丞相とひそかに手を結んだと思い込むよ。塗りつぶしたり、書き直したりした手紙だ。馬超は韓遂が、そうしたと思い込む。馬超が単純な男だから成った計だよ」
賈軍師はわくわくしながら韓遂を見る。
「さあ、ここからが仕上げだよ。丞相とはもう打ち合わせ済みさ」
ところが、孟徳のおじ上は、現れない。
その代わりに進み出たのは――
ぼくは叫んだ。
「父上?」
暁雲があわててぼくの口をふさぐ。
え、何? 言ってはまずかったの?
暁雲を目だけで見ると、彼はぼくの耳元で鋭く言った。
「相手にあれが父上だと知られたら、父上が狙われるんだぞ!」
ぼくは一気に血の気が引いた。
暁雲はそんなぼくに気づき、あわてて口調をやわらげた。
「だいじょうぶ、『ち』しか聞こえていないから」
ほんとかなあ。心配。
ゆっくりと、父上は、韓遂へ馬を進めた。
韓遂が、叫ぶ。
「丞相は、いかがなされましたか。この書状について、ご説明をいただきたいのですが」
ぼくたちからは父上の背中しか見えない。
父上は、声を張り上げた。
「韓文約どの。丞相より、伝言を預かって参りました」
「伝言ですと?」
驚いて目を見ひらいている韓遂に、たっぷり間を取り、父上は、大きな声で言った。
「約束の儀、違えることのなきように」
しん、と静まり返った。
韓遂は、動かない。
父上はゆっくりと馬首を返す。
韓遂は悲鳴を上げた。
「お待ちくだされ。約束? 何の話だ」
父上は何も言わない。馬を歩ませる。
「お待ちくだされ。お待ちくだされい!」
最後は涙声になる韓遂を残し、父上は、ぼくたちの前に、戻ってきた。
将たちが、兵たちが、さっと道を開ける。
ぼくと暁雲の前を通り過ぎた。
父上は、満足そうに、笑っていた。
そんな父上を、人だかりが切れたその奥で、孟徳のおじ上が待っていた。
おじ上は、父上と同じほほえみを、浮かべていた。
ここは子孝のおじ上の幕舎。
ぼく、暁雲、父上、子孝のおじ上、子孝のおじ上の息子の曹泰――あざなは子全は、丸くなって地べたに座り、兵たちと同じ食糧を食べていた。
戦の時は、いつもそうしている。
子孝のおじ上は、あまり人とまじわらない。曹泰も同じだ。けれども悩んでいる時の父上のように、人との間に見えない壁を築いているわけでもない。あまり干渉してこないので、つき合いやすかった。
「韓遂はどう動くかな」
子孝のおじ上は最後の一口を飲み込み、父上を横目で見る。
「どう見る、子廉?」
父上にとって、子孝のおじ上は実の兄だ。最後の一口を食べ終え、父上は口を開いた。
「こちらに内通し、馬超を共に攻めようともちかける」
「おれもそう見る。韓遂はあの分だと馬超に疑われるな」
おじ上が言うと、子全が尋ねた。
「仲間割れが始まりますか、父上」
「ああ。その仲間割れをした時が、我らが攻める時だ」
父上が顔を上げた。
「子孝兄、物音がする」
兵たちの声がする。
子孝のおじ上が立ち上がった。
「行ってみよう」
ぼくたちも食べ終えたところだ。二人について外に出た。
たいまつをかかげた兵たちの向こうに、同じようにたいまつを持つ武将がいた。
その武将が、言った。
「韓文約の使いでござる。丞相にお目通りを願いたい」
子孝のおじ上が武将に近づいた。体格がよいおじ上が現れると、兵たちはいっせいに背筋を伸ばしてかしこまる。
「韓文約どのからの使いと申したな。証拠は」
武将は馬から下り、ふところから書状を差し出した。
子孝のおじ上はそれに目を通す。
すぐに目を武将に移し、手招きした。
「ついて参れ」
ぼくたちに囲まれるようにして、韓遂の使者は孟徳のおじ上の前に出た。
孟徳のおじ上は甲冑に身を固めている。
書状を読むと、おじ上は使者に言った。
「書状の通りにいたすと伝えよ」
使者はひれ伏した。
そのあと孟徳のおじ上は主だった将たちを幕舎に呼び集めた。
「韓遂が内通して参った。明日、日没と共に韓遂の陣に火の手が上がる。それと同時に馬超を討つ」
翌日のことだ。
その日のうちにさかもぎを片づけた。
旗指し物は攻撃直前まで立てないことになった。
日が沈んだ。
待っていた、炎が見えた。
ぼくたちの陣の旗が立つ。
ぼくたちは馬超の陣に突入した。
韓遂が放った火が、闇夜を明るく照らす。
おかげで狙いをつけるのは簡単だった。
「馬超を探せ」
「首をとれ」
馬超は、兵のふりをしていても目立つ美形だから、見つけるのは簡単だとぼくも思ったけれど、いない。見当たらない。
「いたぞっ」
「あそこだっ」
槍をしごく武将がいる。
足元に群がる兵たちが、血しぶきを上げて倒れてゆく。
ぼくも見つけた。
あいつだ。馬超は、あそこにいる!
ふところを探った。
あった。郭軍師の作り置き。
小さな袋を開ける。
ぼくがもらった方には、先がとがった石のようなものが入っていた。指でさわると、細い穴が空いている。
試しに矢先にはめてみた。
ぴったりだ!
月が丸い。白く輝いている。
狙う。
馬の足元、兵たちを槍で突いている馬超。
ぼくの目には、馬超だけが映る。
引きしぼる。
右手を、離した。
郭軍師の作り置いた鏃は、暗闇を切り裂き、馬超へと吸い込まれていく。
矢は、馬超の肩に、突き立った。
突然、馬超が止まった。
兵たちも動きを止める。
馬超は、動かない。
ぼくは馬を走らせた。
もう一本、矢をつがえる。
するとそこへ、一人の武将が立ちはだかった。
ぼくは一瞬ひるんだが、すぐに矢を放った。
その矢は、武将に、長柄の大刀で叩き落とされた。
武将は動かない馬超に駆け寄った。鞍の上にいた彼を抱き取り、自分の馬に乗せる。そして走り去った。
その武将が龐徳という名だと、ぼくはあとで知ることになる。
ぼくは暁雲や、父上を探した。
途中で西涼の騎兵がぼくに向かって突っ込んで来る。
孟徳のおじ上から、長坂坡の戦いで倒れた夏侯恩どのをつれ帰った褒美にいただいた、倚天の剣を抜き放つ。
打ち合った。
なかなか手ごわい。
早く、倒れろ。斬られろ。
すると騎兵の頭が宙を舞った。
首から下だけになった騎兵が馬から落ちる。
背後にいたのは。
「徐将軍!」
大斧が、血で光っている。
「かたじけのうございます。助かりました」
徐将軍は、やわらかく笑った。
「礼には及びません」
ぼくたちは並んで駆けた。
「暁雲と、父を、探しております」
ぼくが叫ぶと徐将軍も言った。
「味方は戻りつつあるようです。きっと、出会えます」
駆けていると、ぼくたちの旗が見えた。
それでもあちこちで剣と剣が、槍と槍が、ぶつかり合っている。
馬超は逃げた。あの腕の立つ武将と一緒に。
その後、馬超がどうするのか。今のぼくにはとても考えることは無理だ。
一人の武将が馬で駆ける。
ぼくは目を見ひらいた。声が弾む。
「暁雲!」
暁雲は西涼の騎兵に追われていた。
暁雲の手が、ふところに入るのをぼくは見た。
きっと取り出すのは、郭軍師の作り置きだ。
暁雲は取り出したそれを、追う騎兵に、振り向きざまに投げつけた。
騎兵に当たる。
同時に、騎兵が炎に包まれた。
火だるまになった騎兵が味方に突っ込む。
味方に燃え移った。西涼の騎兵が、逃げ惑う。
夜空が、まがまがしい朱色に染まる。
ぼくたちにも西涼の騎兵が襲いかかる。
徐将軍の大斧がうなりを上げた。
騎兵の体を打つ、殴打する、割る。
ぼくも剣で受けていると、今度は長柄の大刀を持った武将が駆けて来た。
父上だった。
ぼくが倒しあぐねていた騎兵を、父上が真っ二つに断つ。
「馥ッ、探したぞ」
「ぼくもです、父上!」
徐将軍と父上は、向かい合った。
父上は静かな声音で言った。
「伯世どのはご無事です」
徐将軍は、目をうるませて父上を見つめる。
「よかった」
暁雲も駆けて来た。
「馥!」
「暁雲!」
馬上でぼくたちは、手と手を取り合った。
ぼくたちは、鄴へ引き上げることになった。
孟徳のおじ上は妙才のおじ上を呼んだ。
「妙才。長安に残ってくれ」
「何をすればいい、孟徳兄」
「馬超は逃げた。奉孝の鏃で体が動かなくなっていると飛将から聞いている。しかし効き目は短い。また不穏な動きをするだろう。それを止めてもらいたい」
妙才のおじ上は、分厚い胸をこぶしでどんと叩き、大きな口を開けて大きな声で言った。
「この俺様に任せとけ、孟徳兄!」
孟徳のおじ上が、思わず笑い出す。
「相変わらずだな、妙才」
そしてぼくと暁雲には、こう言った。
「漢中から蜀へ向かってくれ」
暁雲が尋ねる。
「それがしらはどのようなことをいたせばよろしいのですか」
おじ上は口を引き結んだ。
そして、ぼくたちを鋭い目で見据えた。
「劉備は諸葛亮の進言により、このあと蜀へ侵攻する」
ぼくは、恥ずかしいことに、漢中も知らなければ蜀もよく知らない。
けれども暁雲は、事の重大さがわかったようだった。即座に問い返した。
「間者からの知らせですか」
「そうだ。おれの間者は中原のあちこちに散っている。蜀にいる者たちが知らせてきた。いずれ劉備とは戦うことになる。戦場は、この漢中だ。しかしおれはここに長居はできぬ」
「孫権ですね」
「そうだ。奴を動けぬように叩いておかねば、漢中は平定できぬ。中原の統一も遠くなる」
ぼくは、おじ上と暁雲を見守った。
暁雲が、まっすぐにおじ上を見て、言った。
「中原を平らげねば、この国を立て直せぬ」
おじ上が、優しい笑みを浮かべた。
「忘れずに、いてくれたのか」
暁雲は、涙を浮かべる。
「忘れません」
おじ上の手が、ぼくと、暁雲の肩に置かれた。
ぼくたちに向ける目は、とても温かい。
「漢中がどのようなところか、そして、劉備が蜀をどのように手に入れるのか、おれに知らせてくれ。それを知れば、これらの地の平定が容易になる」
ぼくたちは、おじ上を熱い目で見つめた。
今は、建安十六年(211)。
ぼくは数えで十七歳。暁雲は数えで二十一歳になっていた。
漢中に、行ったことがある?
ぼくと暁雲が今進んでいるのがそこなんだ。
山が多い。山と山の間に平地があって、家が建ち、人が住んでいる。
谷が深いんだ。川の流れも急で、川に面した通り道は人と馬がやっと通れるくらいだ。
「漢」という字が入っている通り、漢王朝――もっともぼくたちが生きているのは、のちの世では「後漢」と呼ばれているそうだけど――の名前の由来になったところなのだって。孟徳のおじ上が教えてくれた。
ぼくたちは今、孟徳のおじ上から密命を受けて、蜀を目指している。
――漢中がどのようなところか、そして、劉備が蜀をどのように手に入れるのか、おれに知らせてくれ。それを知れば、これらの地の平定が容易になる。
みんな、おじ上が、ただ土地を取りたいと思ってる?
おじ上には考えがあるんだ。
――中原を平らげねば、この国を立て直せぬ。
これをぼくたちは、いつも聞いている。
おじ上は、帝をいただいている。董卓の残党に追われた帝が、おじ上を頼ったんだ。
みんな忘れてるかもしれないからあえて話すけど、おじ上は丞相、あくまで帝の、漢の臣下なんだよ。
劉備とか孫権と戦ってるから、「おじ上は天下を取りたい」と見えてしまうのも、わかるけどね。
おじ上は本気で漢を立て直したいらしい。そして自分がすることに、してきたことに、言い訳を一切しない。
だからぼくたちも、言い訳をしない。
帝のことは、ぼくには正直、どんな様子かわからない。まあ小さい頃から董卓とかに利用されて、部下も少なくて、李傕とかに振り回されて、うんざりしてるのかもしれないよね。ぼくなら確実に逃げ出すな。
それなのに逃げ出さない。
ということは、自分でも何とかしたいと思っているか、あきらめているかのどちらかだ。さすがにおじ上と出会った時に十五歳くらいだったというから、何かをするには知っていることも、見たり聞いたりやったりしたことも少なかっただろう。ただ、振り回されて、生きてきただけで。
もしも帝がおとなで、漢を立て直そうという思いが強い人であったならば、孟徳のおじ上はのちの世で、「悪役」としては見られなかったのかもしれない。
漢中は今、張魯が占拠している。
蜀――これは地域の名前だ。地図の上では、成都は「益州」と記されている。
その益州を今、治めているのが劉璋だ。
劉璋は漢中にいる張魯と対立し、張魯の身内を殺すことまでやっている。
そんな中、張松という男が鄴にやって来た。劉璋が派遣した。
漢中のやかましい屋台で、ぼくは暁雲に聞いた。
「張松は何を話したの」
暁雲は答えた。
「張魯と対抗するために、父さんと手を結ぼうとしたんだ」
「それで、おじ上はどうしたの」
「話を聞いただけで彼を帰したそうだ」
「どうしてかな」
暁雲は椀の汁を飲んで、言った。
「おれはこの件について父さんから直接聞いたわけじゃないからわからない。でも、おれが劉璋なら、まずは自分たちで何とか領地を守ろうとする。だれかに頼るのは、そのあとだ。劉璋が張魯と敵対するのは仕方がないとしても、なんで自分の家臣たちを動かそうとしないのだろう」
ぼくは雑穀を全部かきこんでから、言った。
「そうだよね……」
もしぼくが劉璋の家臣だとしたら、どうするだろう。
自分たちは蜀を守りたい。
でも、主君がそう思っていないとしたら。
ぼくたちの隣にいた男たちがいっせいに立ち上がった。十五人くらいか。
みな、戦袍を着て、剣を吊るしている。
出ていった。
これまでも小さい声で話していたけれど、ぼくはさらに声をひそめた。
「暁雲。あいつら、兵だよね」
暁雲もぼくに顔を寄せる。
「ああ」
「どこへ行くんだろう」
暁雲はぼくの目をまっすぐに見た。
「つけてみよう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます