第2話 中編
え?カレシ?カレシって、枯れた屍の略?いやいや、そんなわけないか。えっ。待って。カレシって、まさか恋人?手を繋いでデートしたりする、あの?待って待って、嘘だ。いや、かれんは嘘なんかつかない。じゃあホントのこと?あの、純粋で優しくて可愛くておしとやかなかれんにカレシ?
いや待てよ?よく考えたら、男どもが寄ってこないわけがない!だって、こんなパーフェクトガールのかれんを好きにならない男がいないわけない。
あ、そっか!かれんはどこの馬の骨かもしれない男に言い寄られて断りきれなかったんだ!だからお姉ちゃんを頼ってきたのね!なんだ〜。そういうことなら、お姉ちゃん頑張っちゃう!
「えっと、お姉ちゃん?」
「あ、ごめん、思考回路がオーバーヒートしてた!」
いけないいけない。また考えごとをしていた。
「だ、大丈夫?」
「うん、心配しないで?」
余計な心配をかけてしまった。
「えっとじゃあさっきの話なんだけど。」
「デートスポットってどんなところがあるかな?」「どうやって息の根止めよっか?」
ほぼ同時の発言だったせいか、かれんの言葉が聞き取れなかった。いや、理解したくなかったのかもしれない。
『え?』
もう「神様」はいない。 @Marika0119
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