もう「神様」はいない。

@Marika0119

第1話 前編

突然ですが、私、鷲尾えりかには妹がいます。

「お姉ちゃん?どうかした?」

鷲尾かれん。わたしの妹は、控えめに言ってめっちゃ可愛い!

まず顔、ぱっちりした二重にバッサリまつ毛。胸は控えめだけどそこがまたいい。足は長いしスタイルいいし、まじで可愛い。

「おねーちゃん?聞いてるの?」

そしてなにより性格!控えめで優しくて花で例えたらカスミソウが似合う。まるで、わたしの、

「おねーちゃん!聞いてってば!」

ハッ。かれんの方を見ると、ジトリとした視線と目があう。

「ごめん!考え事してた!えっと、なんの話だっけ?」

ついついかれんの魅力について考えてしまった。 

「もう、お姉ちゃんってそういうところあるよね。ちゃんと人の話は聞きなよ。」

「おっしゃる通りです。それで、話って?」

わたしはこのあと、信じられない話を耳にする。

「あのね!わたし、彼氏ができたの!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る