第18詩 【風のささやき】
この通りの椰子の木の
懐(ふところ)深く立っていると
風が僕に
ささやいてくる
意地らしい照れた笑いが
其処中(そこらじゅう) 匂っている
海面に潜む一艘(そう)の小舟にまで
戯けてしまう
風よ!
(始まったばかりの足跡が
新鮮な足音を立てる……)
優しさは
ほどけてゆく
いちめんの小さな貝のうちに
しまわれてゆく
詩集 インドスケッチ 夢ノ命 @yumenoto
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。詩集 インドスケッチの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます