第9話 加入
9話 加入
※マスターサムライ慎也視点※
う、うん…………ここは?
気づいたら俺は病院の一室で寝かされていた。身体を起こそうとすると全身が痺れて力が入らず起き上がれない?!
まさか、あのストーカー俺に何か薬を盛ったのか?!許せねぇ………必ずアイツに反省を促してやらないと!!
決意を新たにしていると、病室の扉が開き女性が一人入ってくる。たしか彼女はカザリとクソ野郎の後ろに居た人かな?
「起きたか。お前には質問に答えて貰う。」
「あっ!だいじょうぶですか?!あの男に酷いことされたりしてないんですか?!ボクが一刻も早くアイツを反省させますから心配しないで下さいね!」
「お前のあの時の姿、誰の差し金だ?妖怪の力を身に宿す技術そのものは何処から手に入れた!」
こわっ、あの時は気弱そうだったのになんなのこの娘!二重人格?!豹変するならツンデレだろ普通は!やっぱそのへんの女はクソだな。カザリ一筋を貫き通さないと!
「あの時のマスターサムライモードの事?アレはカザリを救うためにあの男に凸った日に同志からもらったんだ!あのサムライを倒した男を倒してくれってさ!彼もカザリがアイツに騙されてるから救いたいって思ってたハズさ!」
女はもういいと言った様子で病室から出て行く。お見舞いのお菓子も無いのか。やっぱアレな女だったな。カザリたんのアーカイブ見てよう。
◇◇◇
※羊子視点※
「はい、はい。彼はただの試金石にされた様です。ええ、目的は彼女でしょうが、彼はただの鉄砲玉の様です。ですが郷土さんが「使える」との事で………はい。背後関係も無いでしょうし、カザリ嬢の盾として育成したいと……はい。彼に集まった注目の目を逸らすスケープゴートに……はい。はい!わかりました!それでは!」
私はピッと通話を切るとルンルンで病院を後にする。そうだ!あの人の為に晩御飯のおかずでも買って帰ろう。喜んでくれるかな〜
◇◇◇
※視聴者視点※
:[カザリちゃんが声だけしか出てない美少女の陰陽師の羊子ちゃんの手ほどきを受けてちょっと魔法が洗練された感じがするな]
:[ワイ魔法使い、普通に為になる]
:[いうて解説してる内容はよくある感じじゃない?]
:[でも、具体的にどのへんをどうするみたいなのはマンツーマンじゃないとムリだし羨ましいなぁ]
:[カザリちゃんと本格的にコラボして魔法講座とかして欲しいな]
:[あっ、今日はココまでかな]
:[おつ]
:[お疲れ様〜]
:[おつおつ〜]
:[お疲れ様でした!]
:[あれ?まだ枠がある?]
:[切り忘れとか?!]
:[オフショットとか見れるかな?!]
:[え?ダンジョンの出口にいる鎧武者の中に人いない?]
:[マスターサムライ慎也キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!]
:[キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!サムライ!サムライ!]
:[いててててて]
:[厄介ファンか……]
:[郷土カザリを差し出そうとしててワロタ]
:[見捨てられとるの草]
:[まあ、実際はた迷惑ではあるよね。死にかねないダンジョンに突っ込もうとする。]
:[知ってて放置したら外聞が悪いもんな]
:[結局戦うコトになってる……]
:[対人とかなかなか見られないから楽しみ]
:[↑流石に不謹慎だろ死ぬかもしれないんだぞ?]
:[そこは上手くやるんじゃないの?]
:[………何かマイク拾えない所で話しかけてない?]
:[騙されないぞ!とか言ってるし甘言を吹き込んでるのかな]
:[普通に考えたらその姿になるアイテムなり術を掛けた人間を教えろって言ってるんだろ?]
:[マイクもっと寄って!]
:[えっ?アイツの動きヤバくない?!]
:[こないだの鎧武者より早いしキレがある気がする。動きが滑らか]
:[うわっ郷土スレスレで躱してる?]
:[アレはめちゃくちゃ手加減してるな。生け捕り目的か?]
:[絞め落としに入ったな]
:[あっ]
:[ああっ………]
:[マスターサムライがあっ!]
:[あ、緊急枠終わりか]
:[乙]
:[お疲れ様]
:[おつ]
:[おつです]
:[羊子ちゃん見せて]
───────
読んでくれてありがとうございます(/・ω・)/
良ければフォロー、☆をお願いします
田舎の闘士 コトプロス @okokok838
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。田舎の闘士の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます