仮面ライダー・フリーダム

ノマテラ鉢巻き石火ハッサム

第1話 煌めきし星の光達

自由の星


かつて、自由の力で賑わっていたことから、自由の星・フリーダムと呼ばれる星があった


その星は神々が、干渉する事が出来ず、誰にも囚われないことから、自由の禁忌を犯した星ザ・アントフィート・リバティー・タブースターとも呼ばれていた


そんな神すら唸らす星があったが、とある時、何かを境にして星の力が失われた


それと同時にとある神が、新たなる星を作った


天照大神・ヘルメス・イシュタルの星の右に創り、マルス・ユピテル・クロノス・ウラヌス・ネプチューン・ハデスの星の左に創った


その星の創造主は、アストライオスとリベルタースである


ガイアは創造主ではない


あくまで、その星の所有権を握っているだけだ


そんな、星の神と自由の神が創った星の名を、グリマー・スターライト-E。略し、アースと呼ぶ


この星は星の神と自由の神が、同盟を結ぶ為の星であったが、二つの神の力は偉大であった


アストライオスが星を触れれば、光源となり眩い光で土地の形が形成され、リベルタースが息をすれば自由な形を持つ器となり、命が誕生した


無論、二つの神のやり取りは終わり、星から去った。しかし二つの神の力は混ざり合い、自由に抵抗する星が生まれた


アストライオスとリベルタースは、その星を完全に消した筈なのに、その星と命は偉大な神に歯向かった


永遠とも言える程の長い時が過ぎ、アストライオスとリベルタースは星命せいめいの抵抗に耐えれず、消えてしまった


同盟は力を失い、星命が同盟の力を吸収した


そして星命は"強くなり過ぎた"


神々は考えた、アースを完全に破壊する方法を


その結果、クロノスとマルスの力を使い、星を木っ端微塵にし、超灼熱の火で包む事にしたが、アースは氷付きスノーボールアースへと、変化した


そう遅かったのだ


星命は神が直接干渉できないように、魔法をかけた


スノーボールアースは、マルスの星とイシュタルの星を恐怖に落とし入れた


火すら凍らし光すら見えず、バルバトスを凍らせアイオロスすら寒がる星となった


勿論そこで手を引くほど、神は臆病ではない


神々は星命に、適当な形代を沢山用意し、悪戯の神・ロキに悪の心を芽生えさせるように魔法をかけさせた


しかしそれも失敗に終わり、神々からの力を封じる物、形代を模して作った、仏という新たなる神を創造した


ただ、仏も完璧ではない、神の力を全て防ぐ事は出来ない


神は最後の抗いとして、星命の前に姿を表し、洗脳をした


今も尚、その洗脳は解けておらず、神は信仰という形で言い継がれている―――――――




「神もそろそろこの星を頼るに違いないだろう」


「神なんて者は面倒な性格だから簡単に騙せる」


「良い神なんてそうそういない、だから間抜けと言われるのだ」


「哀れな存在です」


「まぁ頼まれたらその時は貴様の出番だ」


「新入り君、君には大いに期待しているよ)


………了解しました
















2032














「最近はさぁ何もなくて暇なんだよね」


「あやつらは頑固である。こんな一時位そう長くないわい」


「こういう時は星の数でも数えてるといいです」


あの頃だったらありえない光景、あの頃だったら感じれなかったこの光景


ありがたくも思うが、やはりまだリバティーの皮を被った人間だと実感する


「やっぱりいつ見てもこの煌めく星々は綺麗だ」


などと感想を呟いていたら


「何を寝ぼけた事を言っているんだい?君も僕もこの星々と一緒の存在ではないか」


嗚呼………


「………嗚呼、そうだったな」


「君はまだリバティーとして自由を恐れているのかい?早めに慣れておくれよ」


「そんなこと言ったって、俺が元いた場所は法に縛られ皆平等に暮らしていたんだ、そんな生活からいきなりフリーダムを与えられても困るってもんだ」


「それはかなり言えてる」


「……何がだよと思ったが口にしない、だってそんなこと言ったら悲しむだろうから」


「オーイ、ガッツリ口から溢れてるぞ」


「自由は我らの専売特許だ、神は気に入らないかもしれないが俺達の力はアストライオスとリベルタースのものだ、そう地位の高い神の力にやすやす手を出す馬鹿はいない」


「………団長」


「自由を恐れるな自由を物とせよ」


「……わかりました」


この会話に生じた盾と矛は何処かにいってしまった


「にしても神はいつ俺達を頼るのだ?」


「たがら気長に待て、そのうちそう遠くないうちに訪ねるだろう」


神々の行動予想に花が咲かせていると


『それなら丁度いい、君達にとっておきのニューがあるよ』


そこにはロキがいた


「やぁロキ、君がこんなとこまで一体なんのようだい」


『なに、そんな複雑な事じゃないよ、ただ君たちに頼み事を申し出たくて…』


ロキは器用にステップで星をまたいでこう言った


『君たちにはアースを滅ぼして欲しいだけ


「…ハァッ、やっとだよ、どれだけその言葉を待っていたか」


『僕はいつでも良かったけど、大きな神は頭が固くて』


「っま、なにはともあれやっと自由を満喫出来るのだな」


ロキは頷く


『そうだから君たちにアースの殲滅を依頼する』


「そうときまりゃ今ここにいる必要もなかろう、妾は先に行って準備運動でもしとくかの」


「私もすぐ行くのです」


「全員すぐ行くでいいな、それじゃ各自で…」


一人また一人とこの場を去っていった


『……君はまだいかないのかい?』


ロキが訪ねる


「私はアース出身の身でありますが、いずれは私も殲滅を遂行いたします、ですがやはり少し…」


『それは僕が星命に植え付けた心だ』


話を割り込んでロキは言う


『君たちはフリーダムの力を持つリバティーだろう?ならば自由にすればいいじゃないか?殲滅するのも放置するのも』


「それはそうですが…」


『お前は僕が作った器過ぎる、嫌ならしなければいいしお前だけ断ればいい』


「……そうですか、まぁ追々考えますよ」


『…んまぁ答えは出てないが及第点だ、ってなんでお前なんかをカバーしなければならんのだ』


「それでは私もそろそろ殲滅を始まようと思います」


俺がアースに行こうとすると


『一応聞いておく、おまえは鎧なんか着てるが本当にリバティーなのかおまえは』


そんなこと聞くロキに俺は


「……神なんかに教える義理はない…が、強いていうとするのならば」


そして告げる


「仮面ライダー・リバティーのライダーアーマーを着けていようが俺のフリーダムだ」と








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

仮面ライダー・フリーダム ノマテラ鉢巻き石火ハッサム @Oduranod

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ