DAYDREAMER 宇野六星作

こちらからお読みいただけます。

https://kakuyomu.jp/works/16817330667486535733

(以下ネタバレ注意)
















・最後の怒涛のどんでん返しに思わず唸りました。前世の記憶でチートするタイプの異世界転生ものかなと思っていましたが、まさか……。そう考えると最初の方に抱いた違和感とかが全部伏線だったんだなと気付き、また読み返したくなりました。発想自体も面白いですし、ここまで形にできるのも素晴らしいです。


・口語なのに抵抗なくスルスルと読めて良かったです。女王の言葉だけで話が進んで行くのも、状況把握をあやふやにさせて物語をより複雑にさせます。口調が穏やかなのでストレスなく読むことができました。


・考えさせられる話でしたね。「夢でもいいから」という言葉はJPOP では腐る程耳にしますが、仮にすべてが非現実だった時人はそれを幸せと呼べるのか。無知は真の幸福と成り得るのか。幸せとは主観的なものですから、きっと女王は最後まで幸せだったのでしょう。でも、周囲はそう考えない。彼女は周りから煙たがられ、時に嫌われ、馬鹿にされていたのだから。こういったテーマはよく扱われますが、作者様があの結論に至ったのは興味深いなと思いました。


・改善点は特に思いつきません。これ以上付け加えても考察の余地を無くすだけかなと感じました。

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