こちらからお読みいただけます。

https://kakuyomu.jp/works/16817330668012688069

・一万字近くとボリュームはありましたが、話のテンポ感が良くスラスラと読めました。ノベルゲームのように淡々と情報が出されていくので読者が一緒に推理を楽しめるのが魅力だと思います。大昔に遊んだ逆転裁判を思い出しました。この文体は好き嫌いが分かれそうではありますが、1つの個性ともなっていると思います。最後も意外な結末を迎え、そうきたかと唸りました。

・主人公が魅力的ですね。かつての仲間のために必死で無実を証明しようとするところは胸を打たれました。初めの方に関係性が示されているので感情移入しやすかったです。

・連載中かと思ったのですが、完結しているのでしょうか。結局順子を殺した犯人が分からずじまいで消化不良気味ではあるかなと思います。ラスト数行だけでも良いので真犯人が逮捕されたことが分かればより良くなるかなと思いました。

・推理シーンを主人公の語りだけで済ませてしまうのは勿体ないですね。周囲の反応もあったほうがメリハリついてより大きなカタルシスが生まれるんじゃないかなと愚考します。