花は、咲う。 祐里(猫部)作

こちらからお読みいただけます。

https://kakuyomu.jp/works/16818093073805452885


・なんかもう、何も考えたくなくなる作品ですね…。美しくて、可憐で、愛しくて、グロテスクで。読んだあとしばらく立ち直れない話だと思います。あらすじの時点でヘビーだとは分かっていたんですけれども、段々と嫌な予感が色濃くなり、それでも読む手が止まらず、最後は……。花の天真爛漫さと周囲の優しさが余計にやるせなさを際立たせます。主人公の後悔を思うと胃が痛くなりました。


・他の方も仰る通り文章が上手いですね。レースのように繊細で、読み始めた直後から引き込まれました。情景がすっと理解できる良い文です。


・話の運びも良いですね。天皇の崩御と物語の起伏がシンクロしていて、物語に厚みが出ているように感じます。天皇陛下の情報だけで時代設定の説明がなされるのはスマートですね。


・改善点は特に思いつきません。強いて挙げるなら昭和後期のラーメン400円はそこまで安くはないかなぁと思うくらいです。


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