11.緑の火、オリーブの瞳(2)(ホプラス)
炎に包まれた瞬間、ああ、これで死ぬんだ、と悟った。
向こうに、ルーミが見える。見開いた大きなオリーブグリーンの瞳。炎と共に揺れていた。
彼は、僕に駆け寄ろうとしていた。来ちゃ、駄目だ、誰か、止めて。
出来ることなら、君に、僕より、大切な人が出来てから、死にたかった。そうしたら、今よりは、悲しまなくて済むだろうのに。
僕の意識は、最も愛しい者の姿を焼き付けながら、途切れた。
暫くの間。
今ひとたびの生を受けて、「守護者」と共に、甦るまで。
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