ガウェインは致命的なほど戦士や傭兵に向いていませんね。
誰とも口を利かれないセレンとすら言葉を交わし、商品として扱うべきアクロをヒトとして扱い、交渉を飛ばしてタダ働きを自ら口にしてしまう。
元来はお人好しなのだと要所要所に表れているところに、今の無理をした生き方からも同情を禁じ得ません。
作者からの返信
そこまで読み解いて頂けて凄く嬉しいです!
気は優しくて力持ち、そんな日本人男性の理想みたいなものを一つイメージしました……。
それと現実に、優しくはない人の場合でも、力を誇示したりそれに頼ったりする人ほど、内面は繊細で脆い人が多いものなのかなと、常日頃から感じています……。
でも、そんな二面性を持つ所も私は人間の魅力の一つなのかなと思っています……。
仲間や家族思いで、それ故に過去の自分に責任を感じ、許せず、ずっと後悔し続けている……。
ガウェインはきっと、そんな男です……。
交渉を飛ばした点については、自分の目的の為に利用したという所が大きいですけどね……。
そこら辺からは彼が今までどのような世界を生き抜いてきたのか、その経験がわかると思います……。
とはいえやはり元は戦士……戦うとなれば相手が誰であっても、手は抜きません……それはセレンとの最初の戦いでも一切、手を抜かなかった事からも感じられます……。
二人の戦いの部分に関しては、彼らの持つ人間とは違う、野生の部分を大事にしたいと思って書きました……。
追い詰められれば……人間も……彼らのような野生の部分を持っているでしょうか……。
ガウェインさん、やさしい戦士!
作者からの返信
みんな何かしら問題を抱えていますよね……。