第6話  拝み屋ネタ



前回の絵馬の話の続編




聖神社 早朝



新米刑事(警視庁)「女子高生バンドの事件は解決したし、僕も少しはそういう超常現象について考えるようになったし神様っているのかな?って思ってさ。だから神様に”願掛け”をしようかなと。」



自称ミステリー君(警視庁)「先輩、それは良い考えですね。ところでこの神社はなんという神社なのでしょうか?拝み屋さん。」



拝み屋「聖神社。昔、埼玉の秩父で銅が見つかり、それをその時代の朝廷に献上して年号が「和銅」に改元され、その年に発行された日本最初の流通貨幣、”和同開珎(わどうかいちん)”以後、祀られてる神様は”銭神様”と呼ばれるようになった。でも現在では、その”和同開珎”についての様々な諸説があって、それらの説についてどれも興味深いものばかりなのよ。」


自称ミステリー君「へえー。あれ?先輩が絵馬で願掛けとは珍しいすね。」


新米刑事「はは。僕に金運パワーを!とね。」



自称ミステリー君「ww。」



拝み屋「わかりやすい人ね。」




数十人ほどの境内で突然の悲鳴らしい声が上がった。




”ぎゃーーーーーーーー!”




「何かしら?今の鳴き声?」


「お母さん、僕、怖いよ。」





自称ミステリー君「ど、どうしたんです?先輩?」




拝み屋「朝から怪鳥みたいな鳴き声は止めてよ。ほかの参拝者さん達がこっちを見てるって。」




新米刑事「む、む、む、、百足ーーー!」




自称ミステリー君「百足?」





拝み屋「ダメよ!その百足を殺めては!」




新米刑事「え?」



自称ミステリー君「む!」




拝み屋「この神社を建立した当時の元明天皇は、御下賜品(ごかしひん)として銅製の百足、雌雄一対が御神宝として納めたの。銅の採掘穴を百足穴と呼ぶように、金山彦尊(鉱山の神様)がこの神社に祀られてるのよ。」



自称ミステリー君「、、ってことは、百足とは神の使い?」




拝み屋「そうなるわね。」



みきの母親「みきちゃん?みきちゃん?」母親がみきの部屋をノックする。



みきが高熱でうなされてる



学校にもしばらくは通学していない



拝み屋とみきは同じ学校


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かつての日本 夜勤ののんき屋 @firefox87

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