タイムリープをしたある男の話

中二病

第1話

私はどこで……いや?いつから勘違いしていたのだろう……。


タイムリープをした直後はとても嬉しかった……。


これでくそったれな人生からおさらばできるのだからこれほど嬉しいことはあるだろうか?


今の自分は大雑把ではあるが未来の知識を持っている。


だからこそ競馬をするもよし、株をするもよし、FXをするもよし、投資をするもよし……あるいは政治家になろうか?なんて考え転生した直後は自分の未来は明るく、自分なら何でもできる気がした……。


最初は未来の知識を活かして競馬や競輪をした……たしかに最初の内は勝てた……それにより数億の儲けを出した……しかし、いつだっただろうか……いつからか競馬も競馬も競艇も……知っている全ての大会において前世と全く違う選手が大会に参加し始め負けが込み始めたのでやめた……。


これはもしかしたらタイムパラドクスかもしれないと思い賭けで儲けようとするのは諦めた……次は株やFXそれから投資などにも手を出した……次は賭けでの失敗を活かして、少額ずつ株やFXそれから投資などをした……たしかに最初は勝てた……だがだんだん株なども本来の歴史とは違う方向に値動きし始めた……だからこそ今回は同じ失敗はしまいとそれ以上の株やFXそれから投資などはやめた……。

株やFXそれから投資などの最終的なプラスは借金などを含めなければ数千万、借金などを返し終わったら数百万程度の儲けしか出なかった……。


結果として言うのであればたしかに前世の時よりは貯金などもできていたが、転生直後に思い描いていたような良い生活ができるわけではなかった……。


もうその頃には政治家などは国内外含めておおよそ未来の歴史とは違うメンツがなっていた……。


結果として現在の状況は前世の同時期と似たような状況になっていた……。


もしかしたらこれは私個人が無能だったからこんな結果にしかならなかったのかもしれないが……あるいはこの世界は多少、未来の世界の知識を持っている程度では大きくは未来が変わらないような世界なのかもしれない……。


まぁそんなこと私程度の人間では知りようがないとは思うが……。

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