第1.5話 ドリモグとのお別れ(あっさり)

ザクザクザクザク


未だに集中することができない。まじで騒音被害が凄いんですけど?訴えますよ?

いつのまにか防壁はレベル3になっているが、攻撃できそうな技術はない。悲しい


しかし、うるさいにはうるさいのだが、ここまで一緒にいると愛着が湧くな

思い返してみると、運が悪いせいでこの生涯、ずっと独りだったからな


そう考えているうちに、どんどんドリモグに愛着が湧いてくる

うーん…このまま続けるのも良いかもな

実際、俺は動けないし何かないと暇で暇でしょうがないからな!うん!ドリモグとは仲良くしよう!


そう結論づける———


———と同時に、ドリモグの体に小さな傷ができていき、微かに血が滴っていく


なっ!?なぜ!?はっ!


俺は、気づいた。気づいてしまった

しかし、信じたくないが、急いで神の書を確認する


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鉄壁Lv1

→攻撃を受けた時、相手の攻撃が己の身体を使っている場合、相手の攻撃力を参照して相手にダメージを与える。(相手の攻撃力-自身の防御力×0.5)×0.1

習得条件・反撃をせず、多くの攻撃を受け続ける

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う、嘘だ!なんで…なんで愛着が湧いた瞬間にこんなスキルが生えるんだよぉぉぉぉぉ!

すぐに頭の中で計算を始める


ドリモグの攻撃力は10

俺の防御力は16

10-16×0.5=2

2×0.1=0.2


つまり、今のドリモグは毎秒0.2ダメージを受けている訳だが、ドリモグの体力は500…つまり2500秒で死ぬということだ

神…!お前はなんて酷いやつだ!

ようやく騒音被害が解決(?)して、(魔物である)近隣住民と仲良く(?)なれたのに、住民が(あの世へ)引越しするなんて…!


そんなことを考えていると、遂にドリモグの体力が50を切る


ぁぁああやめてぇぇぇぇ!


そんな俺の願いを聞き取ってくれるはずもなく、ドリモグの人生は俺の掘ることのできない体を掘り続けることで幕を閉じるのだった……





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今の状態

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神の書〈序〉


名前 ーーー

種族 鉄鉱石(魂憑)

権限レベル3


Lv2

数値化

生命力 110/110

異能力 11/11

筋力 1 ↑1

防御 17 ↑1

異力 1  ↑1

精神 6

敏捷 0  (種族・鉄鉱石により 固定)

技量 0  (種族・鉄鉱石により 固定)


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【神技】

硬化〈アイアン〉

【技術】

言語〈日本語〉Lv100

暗視Lv7

瞑想Lv4

防壁Lv3

鉄壁Lv1

念動力Lv1

→触れることなく、物質に干渉が可能。呪文も要らず、魔法阻害も効かないが、代わりに異力消費が高い。

習得条件・体を動かさずにレベルを1上げる


【称号】

不運な〝元〟人

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転生したら生物ですらなかった事について 小鳥遊しの @takanashi-sino

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