第1話 魔物に知能はあるのだろうか?

皆様が面白いと思える小説を書こうと試行錯誤しているのですが、面白くなかったらごめんなさい…


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えーと…どのくらいの時間が経ったのだろうか?

多分1週間か、それとも2週間か、最悪一ヶ月経っているかもしれない。


 暗闇の中、体内(鉱内)時計もまともに機能しない状態で放置されているのだが、神様ぱわ〜かなんかで、ストレスを全く感じないのだ。それが余計にモヤモヤする。


神様ぱわ〜なら、〝神の書〟に書いとけばいいのに…とも思ったが、もしかしたら〝神〟と〝神の書〟は同じなようで別の存在なのかもしれないかなーと思った。

 根拠はまるでないが、自分自身の感は外れることは多くても、大きく逸れたことはまるでないので今回もそれを信じている。

…もしかしたら、直感の技術もあるのかな?


そんなことを考えていると、最初に見た時から〝神の書〟を見てなかったことを思い出す。

どうせやることもないし確認してみるか


そうして、心の中で〝神の書〟と念じる。


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神の書〈序〉


名前 ーーー

種族 鉄鉱石(魂憑)

権限レベル3


Lv1

数値化

生命力 100/100

異能力 10/10

筋力 0

防御 15

異力 0

精神 6 ↑1

敏捷 0

技量 0


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【神技】

硬化〈アイアン〉

【技術】

言語〈日本語〉Lv100

暗視Lv6

→暗いところでの視力に補正がかかる。+6%


瞑想Lv2

→一歩も動いていない時毎分生命力を 1%+2 回復する

【称号】

不運な〝元〟人

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勿論、レベルは上がっていないがスキルがまぁまぁ成長している。


スキルとかはレベルが上がりにくいと思っていたのだが、連続的にそんな状態にいるから条件が緩和されているのだろうか?そういうのも知りたいんだけどな…


まぁ、そこは置いとくとして一番気になるのは〝精神〟が1上がっているところだ

 これが、普通の〝ステータス〟ではなく〝数値化〟と書かれていることから本人の能力が上がったらその分こちらでも上がるのだろう。

 いや〝ステータス〟も〝数値化〟も同じような意味だろうが、ふぁんたじ〜系だと少しちがうからな…

 でも、1増えるほど精神に異常があるようには思えないのだ。

神様が精神を元に戻してそうなのでその影響かな?


うーん、でも流石にこんなに暇だと、死んだ後神様に文句の一つでも言いた…いや、死ねるのか?少し不安になるが、天使が精神が完全に壊れる寸前で魂が助かった的なことを言ってたし大丈夫なのだろう。うん

レベル3も、不老だが不死ではないからね



そして、適当に考え事をしながら、数時間が経とうとすると、それは起こった。


ザクザクザクザクザク


さっきからかなり早いスピードで土を掘るような音が聞こえるんだよな……………あれ?こっちきてない?


明らかにこちらに近づいてきているのだが、こちらから行動は起こせないのでどっしりと構える。防御15もあるんだから大丈夫だろう。


そして、1分ほど経つと




ザクザクザクザクザク



掘られている。今絶賛掘られている。

なんか、暗視のおかげか見えるんだが、なんかモグラ?が自分を掘っている。

え?モグラなんて初めて見たけど、意外と可愛いな…ってそうしゃない!これどうすればいいんだ?このモグラはお馬鹿なのか全く気づかずにドリルのようにこちらを掘っている。


え?モグラってこんなドリルのような奴なの?可愛いけど、行動はめちゃくちゃ怖いんだけど?


そして、どうしようか悩んでいると、頭にふとあることが浮かんだ。

…コイツの神の書覗けるじゃね?


いつから俺しか見れないと錯覚していたのだろう。別に他人のことについて言われていない。

とりあえず、モグラのことを思いながら神の書を念じる


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神の書〈序〉


名前 ーーー

種族 ドリルモーグラー(魔物)

権限レベル1


Lv3

数値化

生命力 500/500

異能力 0/0 (権限レベルが1のため固定)

筋力 10

防御 5

異力 0 (権限レベルが1のため固定)

精神 5

敏捷 15

技量 25


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【技術】

暗視Lv75

→暗いところでの視力に補正がかかる。 +75%


高速採掘Lv10

→〈採掘〉の上位互換。

採掘速度に補正がかかる。 100%+10%

採掘をした時、採掘をしたものの価値によって生命力を1回復。そして、価値がかなり高いものだと生命力の代わりに筋力を上昇させる。

習得条件・〈採掘〉Lv100を持ち、累計採掘量が一定量を超えた場合に獲得可能


超採掘

→あらゆる物を採掘可能にし採掘速度を上げる。 +5%

習得条件・〈採掘〉Lv80以上を持ち、自分自身の筋力以上の防御力を持つ物を採掘する。


【称号】

採掘スル者

→採掘速度+10%

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あ、え?見れるのか…見れる可能性もあるかな?と思ってたけど本当に見れるとは…ていうか魔物なのか…


……ちょ、ま、ていうか超採掘のせいで掘られてない?大丈夫?

急いで自分自身の〝神の書〟を確認するが、生命力は一も減ってなかった。そして、外見も特に変わっていないのだが、そんなことを気にせずドリモグは掘ってくる


うーん超採掘の効果が発揮していないのは、俺が〝物〟と思われていないのか、それとも神技のおかげか判断しずらいな…


まぁ、それはいいのだ。ただ、俺から何も行動する手段がないのでそこをどうしようか…






…えー…かなり時間が経ったけど、いまだに掘られてるんだけど?二日はたった気がするんだけど?


俺は、ドリモグの〝神の書〟を見ても、特に変わった様子はない。むしろ、少し前に俺の防御が一つ上がっている。


ドリモグはお馬鹿なのか…?

そう思わざるを得ないほど、無心に俺のことを掘り続けている。


その時、俺は自分の〝神の書〟を見るとある事に目が行く

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神の書〈序〉


 略


Lv1

数値化

生命力 100/100

異能力 10/10

筋力 0

防御 16 ↑1

異力 0

精神 6

敏捷 0

技量 0


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【神技】

硬化〈アイアン〉

【技術】

言語〈日本語〉Lv100

暗視Lv6

瞑想Lv2

防壁Lv1

→不動状態で、防御行為をせずに攻撃を受けた場合に限り、防御が向上(中)する。 ×1.05

習得条件・不動状態で、防御行為をせずに多くの攻撃を受ける。

【称号】

不運な〝元〟人

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そう、技術が生えていたのだ。

しかも、動けない鉄鉱石の防御を補助してくれるスキルが。



そして閃く


もしかしたら、この状態を続けたらカウンター系のスキルを手に入れれるんじゃね?

…と

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