王太子から婚約破棄された令嬢が望んだ逃避先を治る同窓令息との婚姻譚

王太子に婚約解消を告げられ、その場で辺境の領地を治める同窓の令息に、領地へ逃避したい旨を伝えると、それを聞いた王太子が、ヒロインへ国外追放を下すに等しい王都から遠方のその辺境の地にヒロインを留まるべく、彼の地の領主の令息への嫁入りを王代理の立場で厳命。ヒロインは婚約者となった辺境の令息と領地に向かい結婚する事となるが、件の辺境を治める辺境伯の令息は、長兄が家督相続を放棄している為、次期辺境伯であるが、表立って目立つ事を嫌い、ヒロインや王太子と同級の学園に通っていたが目立たず控え目に学園生活を過ごしていたが、その実植物への造詣に深く、植物成長を促進する魔法が操られ、品種開発も手掛け、何より領地の食糧生産に長け、祖国の食糧供給の大半を担っている状況も相まって、素朴な婚約者と思っていた彼が、その純真な性格とヒロインの心を掴み、惹かれ合う過程がとても素敵に思えます。しかも実は、王太子と婚約を結ぶ前は、ヒロインと現婚約者は、両家の父親が決めていた婚約者になるはずであった事実もあり、結ばれるべき二人であったと運命を感じた次第です。
続編が楽しみでなりません。、

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