9 二人のヒース

「試してみるかね?」


 ヒースの姿に変えたトージは、炎をわせた赤いつかの日本刀を下段に構え、ヒースの目前で振り上げた。

 ヒースの炎斬刀えんざんとうとトージの刀がお互いの顔の前でクロスする……!

 ガツン!

 衝撃音と共に、眩しいオレンジ色の閃光が飛び散った。

 クロスした剣から生じた風圧が二人を包み込み、二人のオレンジ色の髪に加えて黒いコートの裾までもが激しく舞い上がる!


「互角だと……!?」

 ミツヤは押し寄せる強烈な風を手でさえぎりながら、その圧倒的な光景に固唾かたずを飲んだ。

 十数秒にも及ぶ激しい鍔迫つばぜり合いの後、二人は激しく入れ替わる。

 剣と剣が何度も交錯する中、その見た目も、動きまでもが完璧にコピーされているかのように全く同じ剣筋で、互いの刃を受け止めているのだ。


「お前ら、手を出すな!」


 そう言ったのは、既にどっちのヒースかも分からなくなっていた。

「ちょ、ちょっとどうなってんの? 一体どっちが本物? これじゃぁ分かんないじゃん!」

 矢を打ち込もうにも、どっちを狙うべきか区別のつかなくなったジェシカが、クロスボウに矢をセットしたまま困惑している。


「参ったな。トージのヤツ、見た目だけじゃなくそいつのドナムまでコピーしやがんのか?」

 銃を構えるアラミスも判別がつかない。

 他の皆も頭の整理が追い付かないまま、目の前で二人のヒースが激しく位置を入れ替わりながら剣を交えているのを見て援護に戸惑っていた。


「クソ野郎、本当にどこまでも人をあざむき続けるんだな!」

 ヒースは怒りを込めてトージの刀をはじき、その完璧かつ冷徹な振る舞いに対し、吐き捨てるように言い放った。


「なるほどな! テメェの人を翻弄ほんろうする口調、聞いた仲間は俺を疑うじゃないか!」

 言ったのはトージだ。

 まるで自分が本物のヒースであるかのように言葉を返す。


「じゃぁ、俺の大技までは出せないんだろう?」

 そう言ったのもトージだったが、それを聞いたヒースはまさかと自分の耳すらも疑った。瞬時にバックダッシュで距離をとる。


「フフ……己の技で死ぬんだな! 爆炎奔流ファイアバーストォ!」

 五、六メートルの先にいるトージの握る刀から放たれた炎がヒースに向かって襲ってくる……!


「嘘だろう!?」

 ヒースは自分の刀で受け流そうとしたが初動が遅れ、間に合わず肩に衝撃を受けてしまった。

 炎はヒースには効かないが、剣筋から出る風圧を伴った斬撃は容赦ようしゃなく右肩を襲った。深い斬り傷から血が噴き出す。

「く……くそっ! こんなことがあっていいのか……!」


 ヒースは苦痛で顔を歪め、肩を手で押さえる。あふれ出る血が止まらない。

 ミツヤやアラミス達も依然いぜんとして手を出すことが出来ないでいた。


 ジャックとヴァレリーは、決着が着いた時点で最悪の結果を想定し、すぐ次の行動に移せるよう二人の戦いを緊張感の中で注視していた。

 しかし、トージがここまで他人の能力を完璧にコピーできることを知ると、ヴァレリーの顔に不安の色が浮かび始める。

(ここでトージが勝ってしまうなんてことになれば、我々に勝算はあるのだろうか……?)

 ヒースが敗北すればどうなるか――それは、トージがこの少年の恐るべき能力ドナムを手に入れるだけでなく、大教皇をバックに自らの権力を思うままに振るい、さらなる策謀を巡らせていくだろう。彼を止める術は、もはや残されていないかもしれない……。


「ジャック、これも想定内なのか?」

 と、ヴァレリーは横目でちらりとジャックを見る。


「……想定の範囲かどうかはもはや関係ない。ここであの少年が負けるのなら、この国はもうお終いだろうからな」


 と、早くも雲行くもゆきが怪しくなってきたヒースの勝利に対し、更に影を落とすような言葉を吐き出した割には、ジャックは余裕の表情を見せる。

 そして股を広げ、いつでも大剣のグリップに手を掛けられる構えで待機していた。

 

「ハハッ。相変わらずだな、お前は。言ってることと腹積はらづもりが逆なんだよ、ったく……」

 強気なジャックの様子を見て彼女も腹をくくった。

 やはり今は二人のヒースの闘いを見守るしかないようだ。


「……ちきしょう、この技を少々かわしたくらいじゃ無事でいられねぇのは、俺が一番よくわかってんだ!」

 そう言うと、なぜかヒースは刀をさやに納めてしまう。


「なんだ、いよいよあきらめたという訳だな」

 トージは憔悴しょうすいしきったヒースを前に、両眉を上げて嘲笑ちょうしょうを含んだ薄笑いをする。

 それを聞いたヒースの目に再び火が灯る……!

「俺が諦めるとでも思ったか? ……たとえこの体がどうなっても、仲間がいる限り諦めるわけにはいかないんだよ!」


「ではどうすると言うんだ? 次で終わりにさせてもらうぞ」


「見たこともない技まではコピー出来ねぇんだろ!?」

「なんだと? どういう意味だ」


(六ジイ、今やらねぇでいつやるって言うんだ……! をな!)

 ヒースはここで初めて使う技に一か八か、掛けたのだ。


「要はコピーされる前に仕留めりゃぁいいんだろ」

 ヒースは右手の平を前にかざした。


「一度しかやんねぇからよく見ておけ! これが火焔龍ブレイズドラゴンだ――!」


 そしてドナムのチカラを込めて、ついに手の平から直接炎を発生させたのだ……!

「ゴフッ!」

 ヒースの腹の傷からは血が噴き出し、多量の吐血で意識も飛びそうになる。

 炎斬刀を使うドナムよりチカラの消費が高いため、体への負担をいるのだ。そこを歯を食いしばって耐える。

 すると手から直接燃え上がった爆炎は、またたく間にコートの袖を肩まで焼き尽くし、まるで龍が空へ飛び出すかのように標的に向かって疾走した!


「な、なんだこれは……!」

 それは六三郎から教わった、直接手の平から炎を発生させる技だが、実際に目標に向けて爆炎を走らせるのは初めてだった。


 トージは咄嗟とっさに身をかわそうとしたが、炎の龍はそれを許さない。右肩を狙ったかのように炎が宙を駆け、鋭く貫いた。その炎はまるで生きているかのようだった……!

「うおぉぉぉぉぉ――――ッ!」


「ハァッ……ハァッ、ハァッ、うう、キッツい……。 と、とにかく終わったぞ、早くこいつを拘束してくれぇ!」


 ぐったりと地面に両手をつくヒースの数メートル前には意識のないトージが横たわっていた。

 仲間がヒースの周りに集まる。


「ついにトージの野郎を仕留めたのか! やったなヒース!」

 ミツヤは驚きつつも、称賛しょうさんと少しの羨望せんぼうが入り混じった感情を受け入れていた。


「ヒース、ついに終わったんだね! こいつのせいでどんだけの人が地獄を味わったか。このまま二度と起きるな!」

 と、毒づいたジェシカはトージの頭を蹴飛ばした。ミツヤの目が点になる。


「オヤジ……こんな奴にやられたのか。ヒース、仇をとってくれて礼を言うよ」

 アラミスは、力尽きて地面にへたり込んでいるヒースに素直に気持ちを伝えると、ヒースはアラミスを見上げつつも照れを隠すように視線をずらした。

「はん? ここまで来られたのは皆が力を貸してくれたからだろ? 俺だけでやったわけじゃねぇよ」


「お前にしては上出来だ」

 ジャックは珍しくヒースを認めるような言葉をかける。


「って、なんか偉そうでムカつくな。それよりさっきの……」

 ヒースがヴァレリーの言っていた、「敵も味方もあざむいていた」という内容について問いただそうとすると、ジャックはチラッと剣のぶつかる音の方向を見て話題をすり替えた。


「その話は後で説明するとしてだ。今はクロードの方、大丈夫なのか? ウォーカーは手強いぞ。俺は一応、クロードのつまらん『剣士のほこり』に敬意を払って手は出さないつもりだが」


 まだ何かを隠そうとしている様子であることは鈍感なヒースですら、うっすら気付いたがクロードがウォーカーと戦闘中だ。トージを拘束した今、そこは後回しでいいと即決した。

「ああくそっ! 俺達も急ごう!」


 その時既に、ルエンドはクロードの元へ走り出していた。

(クロード隊長、無事でいて!)

 クロードはルエンドが慕っている自分の隊長だ、心配してないはずがない。

(素性を伝えても尚、あたしを女だから、王女だからという理由で特別扱いしないでくれた。隊長……!)


 一方、クロードとウォーカーの一騎打ちの様子を見に現場へと向かった他のメンバーも、金属同士の激しくぶつかる音が近くなるにつれてはやる気持ちを抑えられずにいた。

 相手は三鬼神さんきしんの一人、ウォーカーだ。何が起きていても不思議ではないのだ。

 祈るような目をして最初に現場に着いたルエンドはクロードの姿に目を疑った。

「ちょっと待って……! 右腕が!」


「体力的にこれが最後でしょう……砕躯乱サイクロン!」

(この技はやっと完成したばかりですが……)


 それはクロードが繰り出した、風を巻き起こす技だった。

 右腕ききうでを失った彼は、低く身をかがめ、剣先を地面に向けたまま体を回転させると、数メートルの高さまで一気に飛び上がる。その動きに呼応して、小石を巻き込んだつむじ風が激しく渦を巻いた。

 上空から、後退りするウォーカーの胸元を狙って一閃いっせん――!

 クロードが斬りつけた瞬間、竜巻が彼の後を追うようにウォーカーに襲いかかっていく。

 クロードはウォーカーの胸に一太刀を浴びせ、そのまま地面へと転がり落ちて動きを止めた。だが、攻撃は終わらない。

 斬りつけた傷口を襲うように、後から竜巻がウォーカーを襲い、血飛沫ちしぶきが激しく舞い上がる。地面が揺れるほどの衝撃と共に、ついにウォーカーの巨体が地に崩れ落ちた。


「ぐぅぅ……お前、その技を……ついに完成させたのか……!」


 ウォーカーの言葉を聞いたクロードは、地面に頬を付けたままわずかに口元が笑ったように見えたが、すぐに意識を失った。


「クロード隊長!」

 ルエンドが駆け付け名前を呼ぶと、ゆっくり目を開ける。


 クロードの動きを目で追う事すら精一杯だったヒースは二人の剣技に圧倒されて、その場に呆然と立ち尽くしていた。

 そしてようやく一言、ポツリと漏らした。


「す、すげぇ……!」


「ああ。クロード隊長、片腕失ってる上に、利き手でない方で剣を握って……しかも初めての技を成功させやがったんだ……! あぁ……また遠くなってしまった」

 悔しさを胸に仕舞い込み、ヴァレリーは目を閉じて空を仰いだ。


「ドクーッ!」

 ルエンドが悲痛の叫び声をげる。その指をさす方角にはクロードの右腕が転がっていた。

「ルエンド、大丈夫。必ず助けます」

 ドクは落ち着いた表情で、麻布を敷いた上にクロードを寝かせ、ふところから小さな器具のケースを取り出した。

 みるみるうちにドクの全身が淡いグリーンの光で包まれる。

 皆の見守る中、驚く程の手捌てさばきで腕の縫合をすると、すぐにグリーンの光をまとった右手を患部にかざした。

 何度か見たことがある者でもその度に驚く光景だ。

 あっという間に何事もなかったかのような腕に戻っていった。


 ドクは苦々しい表情で呆れたように、

「よくこんな状態になるまで戦ったものだ。もう、どの時点で死んでいてもおかしくなかったぞ。ったく、護衛隊の隊長っていうのは困った生き物だ」

 と言うと、一つ大きく息を吐き出した。

 クロードの全身の傷の治療を終えてホッとしたのか、その場にへたり込んでしまった。


 ドクのドナムも皆と同じだ。

 チカラを使った分だけ、体力も消耗するのだ。

 場合によっては使いすぎると致命傷になることもある。

 まだ誰もその事に気付いてはいなかったのだが――――。


「ドク、ありがとう! 本当に……」

 ホッとしたルエンドは安堵感から自然と涙が頬を伝っていた。ドクに何度も感謝の意を伝えるその姿に、当たり前の事をしたつもりのドクも自然と口元と涙腺が緩んでくる。体が元通りになったクロードは起き上がると、そんなルエンドに声をかける。


「どうしました、そんな顔をして。私がやられるとでも思いましたか?」


 そして、クロードはドクにお礼と一つ、頼み事を伝えた。

「ドク、ありがとう。本当に世話になりました、君がいないと正直どうなっていたか……。それで、終わったばかりで悪いのですが、あっちも頼みます」

 そう言って、意識を失って血まみれで倒れているウォーカーを指さした。


「ええええ――!?」

 全員のけぞりながら拒絶の表情をした。


 ◇ ◇ ◇


 ジャックは近くの岩に座り、煙草をくわえてライターで火をつけた。

 ライターはこの世界に自分で持ち込んだアイテムの一つだろう。

 そばには銀の枷で拘束し、ロープで縛り上げたトージ、それに第一隊の隊員20名がぐったりしている。


 ドクのドナムでウォーカーは助かったのだが、彼の真意はまだ掴めていない為、ウォーカー配下の隊員達と一緒に鎖で縛られていた。


 ウォーカーには、トージの企みと国家の行く末の話について、クロードとヴァレリーから説明したところだった。

 実直であるが故にトージの計画はすなわち大教皇の意思に基づくと信じ、半ば行き過ぎだと思われる行為ですら、正義の為だと自分に言い聞かせてきたウォーカーだった。

 今、自分の信じてきたものが足元から崩れかけようとしている。

 それでも、国の為にと自分の隊員の命も預かり懸命に戦ってきた、そう簡単には納得がいかないようだ。

 ずっと不貞腐ふてくされたような顔をしていたが、ついに口を開いた。


「俺は負けた。そこの堅物かたぶつにね」


(堅物はお互いさまだろう?)

 クロードは思ったが、口にはしなかった。


「だから知ってる事は伝えよう。もう今更言っても遅いだろうが、総隊長の指示とはいえ、このまま自分のやった事で自国民までもが犠牲になってはいけない」

「どういう事だ?」

 ウォーカーの言葉に対し、クロードの眉がピクリと動いた。


 そこに少し前から意識を取り戻していたトージが口を挟む。


「君たちはこれで終わりだとでも思ったのかね?」

 トージがまだ下衆な口元をつくり、ニヤニヤしていた。

 ジャックの眉間にしわが入る。

(やっと最後の切り札を白状する気になったか……?)


「おい、この気配……」

 かなり遠くではあるが、ヒースも異形獣まものが大量にいることに気付く。


「トージ、お前今度は何をしたんだ!?」

 ヒースはトージの首元に刀を添わせた。


「お隣の国だよ。ここはブルタニーとルエンドの故郷、ブランデルの国境あたりだ。そうだな、数にして六百体がお隣の国ゲネベから放たれたのだよ」

「ろ、六百って……なんだその途方もない数……」

 ヒースを含め、一同は騒然となる。次から次へと展開されるトージの 奸計かんけいに混乱し始めていた。

 ウォーカーが少しうつむいて、目を閉じたまま補足する。

「すまない。総隊長の指示で俺が昨日ゲネベへ異形獣まものを六百体届けた」


 あまりの言葉にヒースは思考を停止してしまった。

 そんな数の異形獣まもの、一体どうすればいいというのか――――。


「君たちの命もこれまでだ。ここまで全貌を明かしたついでに説明してやろう」

 トージは相変わらず余裕の笑みを浮かべ、ニタつきながら今までの計画を話し始めた。


「今頃はブランデル国との国境辺りにうようよしている筈だよ。この国の国境沿いではブランデルとゲネベの二国がセレスティア教の国だ。大教皇のお膝元バチケーネからもその二国は潰しておきたいと、リシューを通して私へ依頼があったのだよ」


「そ、そんな……猊下がそんな事を?」

 クロードはまたも降りかかってきた今までにないスケールの話に動揺し、立っていた足がぐらつく気がした。


「猊下の上は宗教界といえど、世界を牛耳ぎゅうじるエテルナ教のトップ、大教皇だ。指示に従うのは当然ではないかね」

 確かにそうだ。もう二の句が継げない。

 この世界の宗教界のトップともなれば、どこの国も逆らうことなど有り得なかったのだ。


「では政治に関わってこなかった君達の為に分かり易く説明してやろう。私がゲネベ王に伝えてやったのだよ。――大教皇の指示で、ブランデルから襲撃されるという、でっち上げの情報をね」

 その言葉が放たれた瞬間、場の空気が凍りついた。ようやくトージを仕留め、全て片付いたと思った矢先のことだった。

 トージは縛られているというのに、勝ち誇ったようにニヤリと笑みを浮かべ、話を続ける。


「同盟国への襲撃が迫っているというのに、我々が黙っているわけにはいかないだろう?  ゲネベは数年前に戦争を放棄していて、軍備などほとんど残っていない。だからこそ、彼らに対抗するための〝新たな武器″、つまり異形獣まものを六百体――出し惜しみなく全て提供してやったという訳だ」


 トージの言葉に、ウォーカーは耳を疑った。彼の中で信じたものが音をたてて崩れ落ちていく――。異形獣まものという恐るべき兵器を同盟国ゲネベに渡し、隣国ブランデルへの攻撃をけしかけるというのか……!


「総隊長、あなたはブランデルの王を抹殺しただけでなく、ゲネベ王と大教皇までもを手玉にとっていたってことですか!?」


 ウォーカーの問いに、トージは片方の口角をゆっくりと持ち上げ、冷ややかに笑った。


「手玉に取る、だと?  言葉が過ぎるよ、ウォーカー君。これは単なる〝取引″だ。因みにに、ゲネベ王には少しばかり我々の国境を越えて侵入しても構わないと伝えておいたのでね……クックック……。さて、どうするかね?  ぼやぼやしていると、ここにも異形獣まものが現れるぞ?」

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