科学的に分析された魔法設定が光るファンタジー

 オーク討伐まで読み終わった感想です。

 冒険がメインのお話ではありますが、メインストーリーをしっかり強化しているのは、この世界の魔法の設定だと思います。
 特に印象的だったのは、魔道具の説明でした。

 魔道具とは、どういうカラクリで動いているのか?
 ほとんど電気回路のような仕組みで働く魔力。単に「発動すれば終わり」というより、仕組みをきっちり理解しなければ使えないこともある。
 そういう細かな設定が、世界観をリアルに演出していると思います。

 魔法以外でいえば、この作品でもっとも印象に残っているのは、冒険の途中で登場する、とある婆さんですかね。
 自分で作った薬を人に飲ませて実験するヤバい婆さんです。

 良い感じに濃いキャラクターがゾロゾロ出てくるので、こちらも楽しみながら読んでみてはいかがでしょうか。

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