雷使いのエトセトラ

雷系の能力はバランスを考えないと強すぎるため、いくつかの調整を加える。


基本的に溜め時間が必要なこと


威力は溜め時間に応じて高まるが、威力が高いほど溜め時間はより長くなること


雷を当てる対象の距離が遠いほど威力が減衰していくこと


以上の3つが雷使いを描写するうえで必ず守らなければならない注意事項である。


全ての雷使いが同じ能力を同様に持っていてもつまらないので、注意事項を満たしているのであれば、差異を加えてみるのもいいかもしれない。


例えば、チャージ時間が比較的短くて済むが、その代わりに全体的に威力が低くなる雷使いとか。

速射型の雷使いは砲台としてはいまいちな評価だが、その代わりに能力を近接戦闘に交えながら使うことが出来るため、扱いやすい能力になる。

雷によって一時的に脳のリミッターを外すことで身体能力を向上できるというのは雷使いにおいて割と定番な能力だが、チャージ時間が短くて済む速射型の雷使いは、このような使い方と相性が良い。



チャージ時間が長く、その代わりに威力も大きくなる砲台型の雷使い

砲台型なので、距離による威力の減衰が最も少なく、一度に打ち出せる雷の量も多い。雷使いは自身が出せる一定以上の雷の量を越えてチャージした場合、自身に反動が返ってくることがある。コントロールが難しくなり、暴発してしまうのがこれの原因だ。

極めた砲台型はチャージした雷をキープしておくことが出来る。

キープは速射型でもできないことはないが、戦闘時以外でキープしておくのは砲台型以外では燃費が非常に悪いため、非推奨である。

熟練した砲台型の雷使いはたとえ寝ている間でもチャージキープが出来るので、無防備なところに襲い掛かっても勝利するのは難しい。

砲台型は近接戦闘に雷を組み込むのは難しいが、フルチャージであれば短時間だけ身体能力を大幅に引き上げることが出来る。

しかし、あくまでも雷使いはリミッターを外すことで身体能力を引き上げているため、その反動はすさまじく、大抵の場合ためておいた雷が打ち止めになると戦闘不能になってしまう。

ただ、近づかれてしまった場合の対集団戦ではチャージキープして置いた雷を一度に使い切ってしまうよりは、身体強化として使用して自衛するほうが勝てる可能性が高い。

つまるところ、砲台型を実際に運用する場合護衛とセットになるのが普通である。



チャージ速度、チャージキープ持続力、威力のバランスが優れている雷使いは希少である。

雷使いは必ずどちらか一方に能力が偏ってしまうのである。

これは筋肉で例えると速筋が多いか遅筋が多いかみたいな話である。

全ての能力がバランスよく使えるので万能型といったところか。

使い勝手が一番いいのはおそらくこのタイプだろう。

チャージキープの時間が速射型よりも長く、溜めて置ける雷の量も多いため、速射型より起動が遅いというデメリットを感じることはあまりない。

また、他のタイプと違ってチャージキープした雷を使用した状態のまま雷をチャージすることが出来るという特性もあるため、戦闘中に発生する雷を貯める際の隙が最も少ない。

ただ、雷使いの性質上威力を高めるほど雷の消費量は増えるため、チャージした雷を使いながら更に雷を貯めることができるといっても、溜まりきらないうちに使い切ってしまうこともある。その場合は速射型よりも隙は大きくなってしまう。

速射型よりも雷の量が増えるため、当然身体能力の引き上げの度合いも高くなるが、しかし、普段から身体能力の強化に雷を使っているような速射型の連中と比べるとスタミナや耐久面で劣っているかもしれない。

というより、速射型の熟練者はリミッター外しに慣れすぎているため、雷が無くてもリミッターを外して動くことができ、その上で雷によってリミッターを外した先のリミットブレイクみたいなことを普通でして来るので、極まった速射型には身体能力で競り勝つのは難しいかもしれない。

万能型の長所を無視して、身体能力の底上げだけを鍛えた場合は速射型と似たようなことが出来るかもしれないが、速射型は回転率に特化しているため、身体能力を鍛える訓練に雷の使用を組み込める時間が万能型よりも長くなるため、やはり効率が悪いと言わざるを得ない。

万能型はチャージして置いた雷を使用して身体能力を引き上げつつ、逃げ回りながら雷をぶつけるというヒット&アウェイ戦法が一番強いかもしれない。

万能型は弱点が少ないのが一番の強みということだろう。




雛形はこんなところだろう。


後は武器に纏わせるのが得意とか、一点集中とか、広範囲とか、付け加えて個性を出していけばいいだろう。




周囲に雷を展開してセンサーがわりにして居合というのもかっこいいのでおすすめだ。



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