ありのままの自分という現代的なテーマを児童文庫らしい胸キュンな物語を通して描く。ジェンダーの問題というと重くシリアスなものと捉えられがちだけど、本作はかっこいいも可愛いも両方あったら最強じゃん!という爽やかな読み心地で、最後まで楽しく読むことができた。ジェンダーというよりは「自分らしさ」に焦点を当てた作品といったほうが正しいかも。その日の気分で男の子になったり女の子になったりする真白ちゃん(真白くん)が聖人すぎて胸キュンが止まらない。