第4話 小学校における選択ミスとは②
小学2年生なり、少しずつではありますが、落ちこぼれから普通の成績位を取れるようになってきていました。
親友と言えるような友達はいなかったと記憶しています。
普通に会話する程度の友達、それでも私にとっては貴重な存在でした。
小学2年生になり、まず1番大きく変わったことは、登校班から頼りにしていたお姉さんが卒業のためいなくなった事です。
その代わりに弟が登校班に加わることになりましたが、何故か私のいた登校班には他に女の子がいませんでした。
男の子ばかりの登校班に戸惑いを隠すことは出来ませんでした。
登校班は私の意志で決めるわけではなく、近い家の子達を先生がランダムで選び、登校班を作るのです。
なので、私の意志ではないのですが、これも選択ミスと言えるでしょう。
人見知りで、1年時には登校拒否までしている子供を、同性の子供がいない班に入れてしまう。
これは私の選択ミスではないですが、明らかに先生方の選択ミスだと思えるのです。
男女平等とは言えども、男の子数人に対し、女の子は1人だけの空間は居心地の良いものではありませんでした。
学年が変わればまた登校班も変わるかもしれない。
そんな期待もありましたが、そんな期待は泡となって消えました。
結局、小学6年生になるまでは、同じ登校班で学校に通学する日々が続いたのです。
まぁ、それだけ長い日々、男の子の集団の中に入れていられれば、慣れもするもので、私の性格にも少しずつ変化が見られるようになったのです。
小学2年生では、まだまだ内向的な性格だった私ですが、小学3年生になる頃には劇的に変化があったのです。
なんと、あの引っ込み思案で落ちこぼれだった私が学級委員に立候補していたのです。
クラスをまとめる係を自ら立候補するだななんて、登校拒否をしていた1年生の時には考えもつかなかったでしょう。
結局、3学期制の内の1学期を学級委員長として過ごしました。
その頃には親友と呼べるような友達も出来ていました。
毎日、交換日記を2人で交わしたり、大嫌いなマラソンの授業も2人で乗り越えたり、楽しい毎日を過ごしていました。
3年生の時に大きく選択ミスをしたという記憶はありません。
ただ、あの時に好きだった男の子がいて、告白とまではいかないものの、何かしらのアクションを起こしていれば良かったなと言うのが、3年生の時の思い出でしょうか。
その好きだった男の子は、その学年の終わりに引っ越していきました。
私は何も出来ず、見送ったのです。
スマホはおろか、携帯電話すらないあの時代。
ましてや小学生ならば連絡手段など限られたものです。
見送るその時に、好きだと告白で来ていれば、もしかしたら、手紙での交流があったかもしれません。
そんな告白する度胸も無く、多分私の初恋はそこで終わったのだと思います。
結局、その後も恋愛には奥手で好きだなと思える男の子はいたものの、告白などする事など出来ず、小学校生活は女の子の友達と仲良く遊ぶと言った日々を過ごしていました。
順調に思える小学3年生の私。
初恋は上手くいかなかったものの、学級委員になりクラスをまとめ、先生からの信頼も手に入れ、この頃には成績もクラスで上から数えた方が早い位には伸びていたのです。
しかし、私はここで人生に関わる大きな選択ミスをしていたのです。
それは、将来の夢について。
将来何になりたいかを考えた時に、小さい時にお世話になった病院の看護師に憧れていました。
なので、何の迷いもなく、将来の夢は看護師になる事だと決めていたのです。
もっと周りをよく見れば良かったと、この時の私に言って聞かせたい。
私はこの夢に縛られる形で、これからの人生の半分以上を苦しむことになるのです。
小学3年生の私には全く考えもつかない事なのですが。
選択ミスを繰り返す人生とは たかまつ瑞帆 @mizuho_11
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