修行、そして逃亡《二》

「やあやぁ、うさぴょんじゃーん」

下層を目指して歩いていたら、誰かが話しかけて来た。きらきらコンタクトのあの女だ


「んー私の特徴がきらきらコンタクトってのは

流石に読者には分かりにくいんじゃない?」

「…だって後は鎧を着た女ぐらいしかないだろう。作者はそこら辺の描写が苦手なんだよ」

「じゃあ、特徴が出やすい様に裸にでも私なろうかな?そしたら裸の女が話しかけてきた!

で分かりやすいかも」

「そんなことしたらpixiv R18 に移行しなきゃいけなくなるからやめてくれ。てかいつまでこの下りやるんだ」


とまあ、茶番は置いといて………

「あ!もしかしてあなたは!?」

「そーマグマからあなたを助けた女だよ。

あの時は大変だったねぇ」

「その節はありがとうございました!!」

きれいな甲冑の男は手を腰に当てて、きっちりお辞儀をした


「んなぁ、お礼なんかされても困るな。ま、

ちょいとは嬉しいけどサ。ところでなんで

キミがうさぴょんと一緒にいるの?」

「こういう事だ…https://kakuyomu.jp/works/16818093083931253989/episodes/16818093084502305357


「…うんうん、なるほどね。恩返しについて来ちゃったと。でもキミ、実力あるの?」

女の問いかけに男は首を横に振った


「な、困ったもんだろ?何かいい方法を知らないか?」

「それならうーん…私の…は…まずいか…いや…

あれぐらいの方が…むむ…」

女はしばらく唸っていたが、ぱっと目を開けて

「ま、いっか!じゃ、私に着いてきなよ」

と、ぴょんぴょん跳ねて先を行った

何だかよく分からないが、僕らもそれに

着いていくことにした



そうしてたどり着いたのが、木の杭で囲まれた謎の場所だった。上空は澱んでいるらしい

「ここが私の修行場だよ、さ、ついてきて」

「あ、うん…」


中には古びた倉や井戸などがあった。所々に

錆びた刀、鎖なども落ちているらしい


「なんだか怖い雰囲気ですね…暗殺者でも潜んでそう」

男は震えた声で言った


確かに得体は知れない。臭いからして明らかにここは普通の村とかそんなもんじゃない、

人や獣が常に苦しんでる様なそんな感じだ


「おーい師匠、来客でーすよ」

コンタクトの女は口に手を当てて、叫んだ

すると、にゅるんと物陰から一人の人物が

出てきた。その人物は顔面を口と目以外全て

包帯で隠しており、赤いVネックセーターを

着ている様に見えた

流行りの服屋で女と手を繋いでいるみたいな


「久しぶりだな、ゾルフェよ。そいつらは

なんだ?新しい恋人か?」

「違うよぉ、この人を師匠に強くしてほしくてねっ」

「ひと…?」


女がウィンクすると、師匠と呼ばれてるらしい男は膝を曲げて、僕に視線を合わせた

「ふざけんな!!うさぎじゃねぇかよ!俺は

猫派なんだよ!!!」

男は僕の耳をぎゅーっと伸ばして言った


「ち、違うの。そのうさぎちゃんじゃ無くて…

強くしてほしいのはこっち」

「ども」


ぴかぴかの鎧をいかにも輝かせて、えへらえへら男は笑った


「…そっちは強くする気も起きない。帰れ、

この話は無かったことにしろ」

「ああ、待って!師匠っ」


「この…うさぎちゃんが強かったりしたら?」

「ああ?!」


企んだ様なその女の言い分に師匠は顔だけを

こちらに向けた

「だったら、試すか?着いてくるといいさ」

そう言って、師匠はゆっくり歩き出した

しばらく着いていくと、不意に


「俺は…手加減などできない。死ぬからな」と

呟いた













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【なぜか無敵】うさぴょん突然配信者になる!!(なお攻撃力は一以下な模様) だらく@らくだ @ujtjtmjmjmdt828

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