朽ちていく

燃え尽きた有機物に

さようなら

言葉は喉を通らず

吐き出すことは無理だった

だからただ見ることをした

生きていたんだね

生きているんだよ


朽ち果てた花に

かわいそう

言葉は宙に踊り

伸ばしても不可能であった

だからただ見ることにした

咲いていたんだね

咲いているんだよ


燃えていて

呼吸をした

咲いていて

光合成した

生きているから

生きてくために

ずっとずっと

尽きても朽ちても

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

想いを綴る 洒落 @tomikyuu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ