夏のうた

おいしい水

夏のうた

母の故郷へ帰るは誰かの死 その時はっきり潮にちかづく


煙雨来たりてたったひとりの街 傘で顔を隠さなくてもよい


花火のつぼみよ落ちるなよ はじめて門限を破ろうと思った


海を見にゆく、さよならしないと決めたきみの手首やさしくにぎり


夏生まれを誇って生きること きみのひとみに汽船が映ること

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夏のうた おいしい水 @mizppoid

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