未だTwitterに固執する奴

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「未だにTwitterっていっちゃうよね〜」

「分かる」

女二人のその会話に俺は思わず身を乗り出した。

「そうなんだよ。買収側のエゴでXなんて意味不明な名前にしてさ。SafariでXって検索するとロックバンドの公式アカウントが出てくるのマジ笑えるよね。改悪に次ぐ改悪で俺達の居場所が奪われた〜みたいな。戦後統治ってこんな感じなんだなって思ったよ。左派系の日本支社社員をクビにしたのはよかったけど他は全部駄目だよね。Twitter村を返してほしい」

奪われたベストプレースへの望郷と奪った者への憤怒。きっと、彼女達も賛同してくれるだろう。

「なに、突然」

「やんなきゃいいじゃん、それだったら」

「気持ち悪い」

「話しかけてくんなよドサンピン」

「……」

あまりの反応に言葉を失う。

なにこれ俺が悪いみたいじゃん。ただ話しかけただけなのに。あぁ、腹が立つ。これだから女は駄目なんだ。話が通じない。これはもう、旧Twitterに投稿するしかないな。

"今日、女二人に突然馬鹿にされた。俺、何もしてないのに……"