暗い情熱! キックスタートな熱血爆裂回!

          ―――――


 今回はいきなり応用的な話になる。今まで情熱の基礎を語ってきた、このエッセイらしき何かではあるが、何となく本質的な風を装った理論とは名ばかりの超越的な話をノリと勢いに任せてやって来た。

 だが今回は理論どうこうの話すらもない。ただただノリと勢いそして勢いに任せてガシガシと進めて行くことになる。情熱をむき出しにしてゴリゴリと創り上げてゆく。情熱の多量接種は著しい体力の消耗やパニック症状、多幸感による依存症状などを表すこともあるかもしれないしないかもしれない。

 ともかく不確定な中でも情熱で押し通って行くことは変わらない、読者の諸君は振り落とされぬようにシッカリと情熱を燃やし、血を沸騰させてついてきてくれ。


          ―――――


 情熱的な創作に不可欠な要素、跳躍。初めの方でも語ったように情熱は論理的矛盾を飛び越え、皆に納得させる。また、それに加えて説明になってないような説明を納得してしまうような力がある。それこそが情熱的な創作、情熱フルパワーだ。

 今までの私にもこの情熱が足りていなかった、だからこそ今回はこの情熱パワーをこの場に表し一歩、熱血創作者へ近づいてゆきたい。

 

 さあ、熱血的な創作の時間だ。ここにはルールなどない。あれをしてはいけない、コレをしてはいけない、そんな言葉は創作を作り出す燃料にしかならない。100人以上の登場人物も複数人主人公のオムニバスも主人公交代も感情のナレーションも、情熱があれば下手でも問題ない。大事なのは語り尽くし、伝えようと命を燃やすこと。要するに誠意だ。なんかこう、イイ感じのホンキを見せて、うわあをっと叫びながらキーボードを叩き倒すのが創作者の誠意というやつだ。


 情熱的なパワー味のある文章による蹂躙だ。語彙とリズムとテンポによる言語野への絨毯爆撃が読者の脳を刺激し記憶に必要の無い情報を焼き付け破壊的な興奮をもたらし君を革命する!

 思えば文章というプリミティブで静かなメディアでこのようにやかましく動きのあるイメージを伝達するという行為自体が異常なことだ。その不可能は常に可能にされてきた、そう、この革命、熱血パワーによって。つまりこれは文章による格闘であり、アクションなのだ。熱血した情熱パッションを行動的なアクションと豊富な語彙とボキャブラリーによってマッハが音速で凄くすごいのだ。やばいのだ。ずんだもんになるくらいやべえのだ。

 ほらこんなに筆が乗る。舌禍や筆禍などの言葉がよくわかる、行き過ぎた熱意や情熱の空回りがそれらを生む。ならば今の私は情熱に駆られペダルが空転する自転車だ。だがギアを戻す為に止まる気はない。逆にペダルを全力で漕ぐ。回す。回す。回す。パターン化などさせはしない。同じことばかり言うことになればそこから突き抜けるまで語り続けてやる。内に広がるバカみたいな情熱は言葉を紡ぎあげてゆく。


 進め! 進め! 進め!


 最近はよぉ、みんななんか創作初めてさぁ! しばらくやってねえオレはよぉ! 動きたくってよ! でも、全然動けねンだわコレが! 自作のアラ探しばっかでよ、終わらせてえのにさ、いや、言い訳なんだがよコレは!

 そのくせ全然関係ない別の創作のアイディアばっか出てきやがる。今は書けないものばっか!

 ふざけちゃってよぉ〜ッ!!!

 怒りと欲望が溢れ出しちゃうわ、ドわぁって。ちきしょ〜ッ! でも別に作品が進むわけでもねえし、先々考えると見通しが暗い。そんな事実が押し寄せてくる訳だが、全ての解決した。解決しないということで解決したのだ!

 継続的に出来ないのなら継続しなければ良い。別に何かしなくてはいけないわけではないのだから。とにかく思うように書けばいい。見ろ、もう長々と書いている。書けば書ける。書けば、そうだ、書いていけば良くなる。良くない作品でも二百三百書けばオレは素晴らしい作家になれる。見てろよ文章上手い奴ら、オレの文章ぢからでぶっ殺してやっからな!


 そうだ、オレの創作の目標は『面白さで読者に被害をもたらす』ことだ! 面白すぎて社会や世界に著しい混乱をもたらし、世界を支配し、宇宙を歪め、全宇宙の混沌の根源となるのだ! 面白さで読者の全身からあらゆる汁を噴出させ凄まじいデトックス効果と脱水症状をもたらすのだ! 

 そうだ、そのためにオレはこの熱血を求めている。爆破してやる! 破壊してやる! オレの文章で倒してやる! なんかこう、なんか、凄いパワーを文章からもたらしてうわぁっとやってやる! 手始めに創作している奴らを全員オレの文章ぢからでブチ殺していくぜ!! オラァ! 全員ケツとクビと足以外を洗って待ってろ! 決闘だ決闘だッ!


 創作者は皆、同じ舞台で闘っている。闘っているつもりがなくとも、少なくともオレはライバル視している。誰だってライバルだ。闘技場コロシアムの舞台に立つ剣闘士グラディエーター同士なのだ。スティーブン・キングも、JKローリングも、芥川龍之介も、夏目漱石も、シェイクスピアも、小松左京も、ゲーテも、ここでやっている作家も、ここ以外でやっている作家も、ウェブに出してない作家も、ウェブ作家も、作家ですらない人も、君も、私も、全員同じ舞台に立っている。闘わなければならない。


 闘わなければわかり合えない。闘わなければ愛せない。この闘いは己の誇りを捨てながら、己の誇りを守る闘いだ。家族を愛するように優しく殺し合うのだ。かたきを討つように激しく抱き合うのだ。わかったか!


 そうだッ! オレは今、再び闘いの舞台に齧りつくのだ! 銃を持たねばならない。これを読んでいる創作者達に向ける銃が必要だ! だからこそオレは筆を取らねばならないんだ! おめえさんたちの眉間にブチ込む為の作品という鉛玉を創り出すために!


 倒す! 闘う! 殺す!


 うおおおおおおお! パワーが満ち溢れてゆく! ルーク、カクヨムは良いぞ! 闇の熱血パワーが溢れてくる! 

 ちょっと食傷気味になってきたんでここらで今回は止めておこう!

 次回もお楽しみにッ! さらばだぁッ!

 



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

熱血創作者になろう! 臆病虚弱 @okubyoukyojaku

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ