静かに、されど強く、何かを訴えかける素敵な作品です。
題名を一目見て、少女がどんな道を辿るのか気になって読んでみましたが、少女の足跡を追うように最後まで読んでしまいました。
征く先々で待つ者たちは、それぞれが違った「夢」を抱えている。共通しているのは信念をもっていることのみ。
彼らと向かい合った少女は多くを語らないのに、いつの間にか自分と重ね合わせていたのか、心境が変化していくのを確かに感じました。
「生きる理由なんてないけれど、死ぬ理由もないだろう」という言葉が脳裏に浮かびます。
いうなれば、読み手によって形が変わる作品。或いは、読まれることによって完成する作品です。この作品に出会えたことに、感謝!
作者からの返信
夕白颯汰さん
コメントありがとうございます。少女の気持ちに寄り添いながら一緒に楽しんでくれたようでとても嬉しいです。
少女に語らせる言葉をほとんど変えないで、その裏にある心境の変化を読者に委ねる形にしたので不安な部分もありましたが、そこを感じてもらえて安心しました。
「生きる理由なんてないけれど、死ぬ理由もないだろう」というのは本当にその通りで、したいことだけが人生だという意思で書き上げました。なので、読み手によって形が変わるものだと感じていただけたのであれば、願ったり叶ったりという気持ちです。
とても詳細なコメント本当にありがとうございました。報われるために書いているわけではないですが、報われた気持ちになりました。これからも執筆活動の支えとしていこうと思います。重ね重ね、ありがとうございました。
こんばんは、初めまして。
哲学の数が素晴らしい。
作家とは登場人物の数だけ、人格を用意し乗り移ることを求められますが(私は少なくともそうです)、これだけ短い文に哲学を凝縮した逸品はまず見られません。
私の年を経て分厚く鈍くなった心に、現実かつ理想的な言葉の数々が貫きました。
私もこのような形式の作品を、ぜひとも書きたいという目標ができました。
ありがとうございます!
作者からの返信
雨宮 隅様
とても嬉しい応援コメントありがとうございます。自分の人生を削るように哲学を凝縮したのでそう言っていただけて嬉しいです。加えて、雨宮様の創作意欲を刺激できたとあればそれはもう至上の喜びと言って過言ではないです。私の作品を心から楽しんでいただいて本当にありがとうございました。レビュー嬉しかったです。
会話文の一つ一つが深いですね。
他の方のコメントにもありますが、星の王子さまのような雰囲気の作品ですね。いっそのこと、絵本にしてしまった方が良いのかも。そんなことを感じさせられました。
作者からの返信
乙島 倫様
興味深いコメントありがとうございます。このコメントを読んだ瞬間様々な情景が思い浮かんだぐらい、良いアイデアだと思います。惜しむらくは私の技量のなさですが、こんなに心躍るようなことであるならば、挑戦してみるのもいいかもしれませんね。
登場人物たちの会話を聞いていただいたうえに、楽しいアイデアまで教えてくださりありがとうございました。