第19話 エピローグ。

双子は悲しみと怒りを分かち合い、とうとう、堂々と、別れを告げた。

ノワールの死体は魔界で埋めて、墓標は『マーリン』の館に立てることになった。

と、いうか、そうしたいと2人で意見をいいあいした。初めて、笑えたフィーヨルに、銀の色は流れるように消えて、金の瞳が美しく輝いた。

心からレイギスと別れを告げれたのだ。


天使たちはいつの間にか消えていた。そう、魔族たちも消えていた。

まるで魔王だけがいるかのような寒々しい夜空だった。

魔王たちはフィーヨルにいつでもここに戻ってきていい。そう言って、魔王だけが残ったこの国を守っていく所存らしい。

フィーヨルは少し外に出てみるのもいいか。と、大人なのに年頃の青年みたいにはしゃいでいた。付け人は【メイナイノ】の梟たちだ。


「お嬢さんは、一度、国に帰ったらどうですかね?」バーバリーは手伝いを申し出て、今まで言わずにいたことを申し立ててみた。

「レガートには戻らないわよ?母さんにはどうにか無事を伝えに戻るけど、王座なんていらないもの!と。こ。ろ。で?気持ちは一緒よね?」




ーーー小さな街で結婚式が小さく催されたのは別のお話。、、、ーー


さようなら、読者様、ここまでありがとうございます。

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レガート王国物語【不死鳥と刻死蝶】 紅葉琴音(元aviane) @averi_kotone_1007

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