ダンジョン・ミーツ・ガールズ
【実践解説】ダンジョンのすべて|誕生から仕組みまで徹底解説!
レイカ堂@ダンジョン配信
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#ダンジョン #解説
74万回再生 1.1万Good 2年前
ダンジョンの歴史、仕組み、実情、を映像とナレーションで解説
編集めちゃくちゃ頑張ったので、少しでもダンジョンの面白さが伝わればうれしいです!!
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コメント 213
@NoiwKNG
解説の中で一番正確でわかりやすい!素晴らしい動画!
@ぴろすけ‐l2a
動きがかわいい
@sinoo-mu21
もはや徹底すぎて伝わらない解説
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〈曰く「ダンジョンには冒険の夢がある」、ダンジョン冒険譚より引用、最初にして伝説の冒険者『
我が家のリビングではキッチンの正面に大きめの液晶ディスプレイを置いている。
〈ダンジョンとは、『魔素』によって現実を侵食して構成された異空間の総称です〉
これは俺が主に料理中に昔のアニメや映画を観るのに使われているのだが、今朝は珍しく動画配信サイトでダンジョンの動画が流されていた。
〈2020年、日本の東京都に最初のダンジョンが出現、千代田区と台東区の境界付近を中心に発生した通称『幻想のダンジョン』が全ての始まりでした……〉
なるほど、当たり前の事だが、何気ない日常というのを意識するには非日常に足を踏み入れなければならないらしい。
寝起きでぼさぼさの茶色がかったショートヘアと格闘するユアンを横目に、トーストが焼き上がるのを待ちながら、俺は考える。
〈その約1年後、『
何を考えるかというと背伸びをする少女についてである。
背伸びとは精神と身体の両面で行われる、大人でないのに大人ぶるという最も少女らしい行為のことである。
〈そして、その冒険を象徴する力こそが今は身近なエネルギー『魔力』!! 『魔素』と呼ばれる不思議物質を変換してできる『魔力』は"ダンジョンを攻略するほど自然生成量が増える"ため、世界中でその力を求めてダンジョンの探索が行われています!!!!〉
想像してみてほしい、ぶかぶかの部屋着を汚さないようにつけた大きなエプロンが、棚の上の食器を取ろうとして体を伸ばす拍子にピタリと胴に張り付き、これでもかと薄く細く象徴される未成熟な体で、精一杯手を伸ばすことを要求される、キッチンに立つ少女の可愛さを!!!!
〈『魔力』とは、あらゆる物質を作り出し、あらゆるエネルギーに変換され、あらゆる現象を引き起こす、ファンタジーとしか言いようのない力!!〉
「そう!! 俺は黒髪ロングの美少女ロリである!!!!!!」
〈そう!! ダンジョンではあらゆる想像を現実にできる!!!!!!〉
「やば、朝から何いってんの?」
初めて妹に軽く引かれた。
〈というわけでまずは『魔法』について全部は流石に使えないのでメジャーな数百個を分類ごとにピックアップして紹「ピッ」…………〉
ダンジョンへの人口流出、ダンジョン空間による国家の境界の複雑化によって、既存の社会体系は大きな変化を必要とした。
世界規模の混乱に対し設立された国際魔導共同体によって、体内に直接埋め込むことで素の肉体で擬似的な魔法を行使できる魔導デバイス
これによってデジタルデバイスは一新されることになった。
これに搭載された仮想実現により、『魔素体』で無くとも、さながらゲームのステータスのようなホログラフィックと思考による魔力操作で、電子の時代にできたことは大抵頭の中でできるようになったのだ。
その機能を使って、ユアンは動画を停止させ、割り込みで良く分からない図形やグラフの並ぶ画面を表示させたわけだが……。
「結論から言うと、うちのお兄ちゃんをこんな可愛くて"いい匂い"の女の子にしちゃった原因はこの『魔導具』だね」
「まって、俺、風呂は朝夜で2回入ってるが」
俺、普段どう思われてたの!?
「朝からお漏らししてるような人が、今更何を気にしてるんだか」
「まて、誤解を招く言い方はやめて。その言い方だと前にもお漏らししたことがあると受け取れなくもない」
「してたよ……14年前くらいに」
「お前1歳児じゃねぇか、よく覚えてるな!?」
今は女の子の体とはいえ、妹とお漏らしの話するのは微妙に気まずいって。
まあ下着まで借りてる身では俺は何もいえないが……。
「ていうか、うちのお兄ちゃん、小さい女の子の服を着慣れてるのはどうかと思うよ」
「昔はお前に着せてたでしょうが、それは覚えてないのかよっ!!」
「私が覚えてるのはちっちゃくて可愛かった頃のうちのお兄ちゃんだけだよ」
「は? 今の俺のほうが可愛いが????」
「いや、そうかもだけど、何と戦ってるの……」
完全無欠のTS美少女である俺は"絶対的"ではなく"絶対"に可愛いのだ。
「というか、さっきから"うちのお兄ちゃん"ってちょっと余所余所しいのなに? いつも名前でよんでるじゃん」
「いや……、朝起きたら突然兄が自分より小さくなってたこっちの身にもなってよ。前のイトと今のイトが全く結びつかないんだって……糸だけに」
「その名前いじり、学生の頃に無限にやられたわ懐かしっ」
「良かったね、お父さんとお母さんのおかげで、名前ネタだけでも学校の人と関われて」
「いや、俺は人と関われなかったんじゃない、俺という存在が関わることで発生する人間関係の歪みを生み出さなかったんだ」
「ごめんねイト、そこまで卑屈になられるとは思わなんだちょっとなんかごめん、私は遠くから見守っててあげるからね」
「側には居てくれないのかよっ、そしてちょっとなんか適当!」
ちなみに名誉のために言っておくが、親しい人間は数人はいたから……今何してんだろうな。
俺は同窓会には行けません、美少女だから。
「さて、いやでも美少女になったのはびっくりしたけど、それ自体は"突然"ではなかったかもね」
俺を遊び倒して満足したのか、ユアンはようやく本題を切り出した。
「まあ十中八九、父さんのせいだよよな」
うちの父親は俺が小学校に上がった頃、ダンジョンで行方をくらました。
世間的な扱いはダンジョン関係の仕事で単身赴任ということになっているが、実際はあの頃から連絡の一つも寄越していない。
しかし昨日のことだった。
それこそ"突然"に行方不明の父親から手紙が届いたのだ。
いや手紙に書かれていたのはたった一言でどちらかというと同封されていた物の方がメインなんだが。
「手紙と一緒に届いた本に挟まってたその"ペンダント"が『魔導具』ってやつなのか」
ユアンが差し出してきたのは、何層にも色が重なった、濁ったマーブル模様の宝石のようなものに、どうやって接着しているのか分からない紐がついただけの簡素なペンダントだった。
届いたときも栞みたいに雑に本に挟まれてたし、正直、神秘的だとか綺麗だとかそういう感想を抱くものではない。
「解析魔法系のシステムを使って調べたから間違いないよ」
「まあ、確かにオカルトチックな見た目はしてるけど、こんなのにすごい力があるの?」
「魔導的な観点で見たらかなりすごいよこれ。具体的な解析は難しいけど、条件付きの物質創造能力みたいなものがあるっぽい、それもアーティファクト級の」
「なるほどな、その力で俺は美少女になっちまった訳か」
ぶっちゃけ良く分からないが、なるほどと言ってしまった。
「よし、飛行石と迷ってたけど、なんかそれっぽいし、こいつは賢者の石と名付けよう」
「賢者の石は別の魔導具であるよ」
「あるの!?」
魔導具って結構何でもありなようだ。
「TS石じゃ口頭で伝わりにくいよなぁ。なんかアイデアある?」
「なんでも美少女化させるから、日本人石とかで良いんじゃない」
「さざれ石に謝れ」
日本人に謝れとは俺だけは口が裂けても言えない。
この世のもの全て美少女でよくね?
「
「飽きてきたからって食いながら喋るな……。美少女やるやつってもしかして"
「ん、ん゙ん……。そう、それ」
「これの場合は魔法で美少女受肉?」
命名、『
「じゃあこの魔美肉石を使えば、自由に美少女になったり、幼馴染で自分より年上で背も高い顔が良い頭が良くて俺をペットにしてくれるお姉さんを創り出していちゃいちゃ百合生活ができるのか」
「残念ながら、イトの倒錯した性癖を満たしてくれるほどの力は今は無いね」
「どうしてっ!?」
非常に残念だ。
「魔力を消費して何かを創り出すのが魔法による創造の基本だからね。同じ仕組みでこの魔導具に込められていた膨大な魔力は、イトを美少女にするのにほぼ全部使われちゃったんだと思う」
「じゃあ、俺がその込められた魔力を消費して無意識にこの魔導具を使っちゃったってこと?」
「いや、発動自体はお父さんだと思うよ。魔力の残滓が、記録にあるお父さんの魔力情報と一致したから。おそらくイトは何らかの条件に該当したことで発動されていた魔導具の効果が適用されたんだ」
「ちょっと待って、魔力ってそんなことも分かるの」
さっきから明らかに情報が専門的じゃないか?
普通に調べられる範囲でそこまでわかるとは思えない。
「いや、ほら私、特待生でいくつか授業も免除されてるし、イトが学生だった頃と違って魔導系のカリキュラムもかなり先進的になってるし、部活だって……」
「魔導技術系の部活で、結果を出してるのも知ってる。でもお父さんの魔力情報の記録を持ってる説明にはならないだろ」
「…………記録はお母さんの資料から取ってきました」
……盗ってきたの間違いだろう、目を逸らすな。
「それは、『協会』には関わっていないんだな」
「これで、お母さんを通して『協会』に情報がいくことはないよ」
「迷惑は」
「かけてないよ……たぶん……」
『ダンジョン協会』、ダンジョンで今最も力を持った勢力で、母親が所属している組織でもある。
父親の失踪が直接関係あるかは分からないが、母親が今、側にいないのはダンジョン関係の政治的なあれこれに巻き込まないためだろう。
だから、ユアンにも安易にそれに関わってほしくはないが……。
「……いや、ごめんな、ユアン。叱るような感じになって、そら急に父さんからこんなの届いたら調べたくもなるよな。俺だってそうだし」
「別に謝ることじゃないけど……」
ユアンはしゅんとして俯いてしまう。
……目が合った。
「……………………、」
「……………………?」
そうじゃん俺のほうが今はちっちゃいじゃん。
「あ〜、こんなに可愛くても、イトはイトなんだね」
「へ? まあ、その、TSってそういうものだし……だからこそ体に中身が引っ張られるのを見るのが気持ちいいというか……」
「あはっ、そういう感じのイト、やっぱ久しぶりに見た気がする。普通にキモいよ」
「やっぱ俺、どう思われてたの!?」
たぶん以前の俺は美少女じゃないと許されない感じだったのだろう。
まあ確かに、ちょっとあれな自覚がないことはないし、普通にしようとする気持ちもあったけど。
ユアンもいろいろ思うところはあるだろうけど、こういう接し方ができるのは、悪くないと思う。
「やっぱ、可愛いは正義だな」
「えぇ、なんか納得してる……」
TS美少女は最高であることはわかった。
たぶん俺はそんな存在になりたいと無意識に思っていたのだろう…………ガッツリ意識的に思ってたのだろう。
その思いをこの魔美肉石は汲み取ったのかもしれないな。
「まあなんか、良いような気がしてきたな」
「いや、実害……害か? まあイトに何かしらのダンジョンの影響があることは確かだから、調べたほうが良いとは思うけど……」
お父さんの手がかりでもあるし……。飲み込まれたであろうその言葉は容易に想像できた。
まあ、そうだよな。向き合うのにはちょうどいい機会なのかもしれない。
「まあともかく……!」
そう言って、ユアンは再び魔美肉石のデータであろう図形やグラフの並ぶ画面を表示した。
「現状でわかってることを整理しよう」
「魔導具についてだよな」
それが中心になるね、と相づちをうち、ユアンは続ける。
「この魔導具、『魔美肉石』は魔力を消費することでだいたい何でも創造することができる力を持ってると思われる」
「それってかなりすごいよな」
「そうだね。殆どの魔法の代替にもなりうる能力だよ、間違いなく最上位の魔導具『アーティファクト』のレベルだね」
なるほどな魔導具のランク的なやつがあるのか。
「ただ、『魔素体』になって魔力を通してみないことには具体的な使い方はわからないし、それこそイトの意識をそのままに体だけ美少女にするみたいな離れ業をやるには相当な量の魔力が必要だろうね」
「普通に魔力を使って能力を発動させる分には、一般的な魔法を使うのと大差はないってことか」
火魔法、みたいなので火を創り出すのと、魔美肉石で火を創り出すのじゃ別に火魔法でも事足りるもんな。
消費魔力量に多少の差はあるのかもしれないけど、普通の魔法じゃできないことをして初めて差別化できると。
「それにイトが美少女になった原因はともかく理由がわからないからね。多分、創造するものによっては、能力に何らかの条件、もしくは制限がある」
「ユアンと俺の何らかの違いがそれってことだよな」
「そうだね、朝方までずっと手元に置いて調べてたけど、私には何もなかったから」
だから眠そうにしてたのかよ。
「それに一番わからないのは、今になってこれを送りつけてきたお父さんの意図だね」
イトだけに、と、ぼそっとあとに付けたのはちゃんと聞こえている。
「そだよな、これからどうすっかな〜」
「え? 決まってるじゃん??」
「え?」
何いってんだこいつ、みたいな顔をしているユアン。
「お父さんの手紙にも書いてあったじゃん」
「あの適当なのが?」
えっとつまりこの流れは……。
「全部、どこから来たのか、どこに始まったのかはわかってるんだから、行くしかないでしょ!」
「ええと、まあ、そうなるよな」
ダンジョン。
「冒険の始まりだよ!! お兄ちゃん!!」
【冒険の夢に果てはない 敬具 霧情
"TS"美少女【ダンジョン配信】者だけど(多分)俺が一番かわいい!! 白秋凜乎 @ki15p
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