真夜中思想
@ashizama
愛とはなんだろう
私は愛が分からない。
「愛してる」と言ったことは何度もある。
「愛してる」と言われたことも何度もある。
でも、その全ての恋愛は、今、私の手にはない。
「愛してる」と言いながらも、相手に失礼な話だが、私は愛ってなんだろうと考えていた。
相手に何も感じていなかったわけではない。その湧き上がる言葉にし難い気持ち、これこそがきっと愛だと思って言っていた。
でも本当はわかっていない。これは愛だと自分に言い聞かせていただけだ。
この言葉を言えば、この人は私のそばにいてくれる。だから言わなくちゃならない言葉。言うべき言葉。相手が喜ぶのだから言ったほうがいい言葉。
そんな「愛してる」に価値などないから、今、私は独りなんだろう。
結果が全てだ。
だから私は諦めない。
次こそ死が2人を別つまで添い遂げ、私のこの気持ちが「愛」なんだと証明する。死の間際、本当の「愛」を持って、愛してると伝えよう。
真夜中思想 @ashizama
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。真夜中思想の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます