ダンジョン島の守り人(まもりびと)

プロローグ 〜NO DUNGEON NO LIFE〜

見渡す限りの海が広がる中、ある異様な島々が存在していた。

中心部に位置する最大の島がダンジョン島だ。

ダンジョンと思しき黒穴が数え切れないほどたくさん空いている。

この島々は完全に独立した一つの世界だ。

外の世界…？あるわけないだろそんなもの。

人口は十万ちょっと。ダンジョンは一千個以上。

土地の広さは広くもなく狭くもなく。まあ島としては割とでかい。

それがこの世界の全てだ。

さて、この島々（せかい）はダンジョンを中心に回っている。

人々の生活は99%ダンジョンでできていると言ってもいいだろう。

日々ダンジョンに潜って、食べ物から資源まで、多くの物資を得て生きている。

とは言っても原始人のような生活をしてるわけではなく、文明レベルはダンジョンパンクといったところだ。

弱肉強食。力こそパワー。

ダンジョンで活躍できる強い奴こそ正義。

NO DUNGEON NO LIFE.(ノーダンジョンノーライフ)

これらは、この世界の代名詞だ。別に覚える必要はない。