タイトルより先にジャンルと『規模』を決めよう

 カクヨム様で新しく作品を書く時は、『ワークスペース』の『新規作成』から、『新しい小説を作成』を選択します。


 するとページが変わって、タイトルとジャンルを選ぶ画面になります。タイトルの付け方は後日ご紹介しますので、ここではとりあえず『仮』とか入れておけば大丈夫です。後から変更できますよ。


 先にジャンルを決めましょう。選べるジャンルは以下の14種類です。



・異世界ファンタジー

・現代ファンタジー

・SF

・恋愛

・ラブコメ

・現代ドラマ

・ホラー

・ミステリー

・エッセイ・ノンフィクション

・歴史・時代・伝奇

・創作論・評論

・詩・童話・その他

・魔法のiらんど

・二次創作



 各ジャンルの詳細は書き切れないので、『カクヨムヘルプセンター』を参照してください。以下のリンクから『小説のジャンルを選ぶ』のページにジャンプできます。


 https://kakuyomu.jp/help/entry/genre



 さて、どのジャンルを選ぶのがよいのでしょうか。読者様が多いジャンルを選ぶのが正解なのでしょうか。


 だとすると、『異世界ファンタジー』や『ラブコメ』が有利ということになりますね。カクヨム様ではライトノベルが人気のようですから。


 しかし、人気ジャンルは作品数も多いのです。数多あまたの猛者たちがしのぎを削っています。そんな中でジャンル別ランキングの上位に入るのは至難の業といえるでしょう。


 人によってお考えは様々だと思いますが、僕はどのジャンルでもいいと結論づけました。何が正解なのか明確な根拠が存在しない以上、あえて苦手なジャンルに飛び込むこともないと考えます。


 あなたの信じるジャンルを応援させていただきます。モチベーションを保つ意味でも、純粋に興味のあるジャンルを選ぶのがよいと僕は思います。


 ちなみにタイトル同様、ジャンルも後から変更できます。この後ストーリーを構想していきますが、「やっぱり異世界より現代日本」と思えば変えられるので、とりあえず気になるジャンルを選択しましょう。


 最後に画面の『保存』を押すと、作品『仮』が執筆できるページに変わります。ですが、今すぐは書かないので閉じてしまって大丈夫です。作品を構想してから執筆しましょう。いきなり本文を書くよりスムースだと思います。



 まずは作品の『規模』を決めましょうか。言い換えるなら『文字数』ですね。


 といっても、文字数なんて最初はピンと来ませんよね。


 そこで目安をご紹介します。カクヨム様の『検索』ページでは、『小説の長さ』を選択できるのですが、それによりますと……。



・短編(~2万字)

・中編(2~10万字)

・長編(10万字~)

・大長編(50万字~)



 このようになっております。ちなみに、ライトノベル1冊あたりの文字数は10万字ちょいだと言われているそうです。ご参考までに。



 さて、どの程度の『規模』の作品にしましょうか。ここでもお考えは様々あるでしょうが、先に僕のおすすめを述べさせていただきますね。


 あなたが初心者様なのであれば、『迷ったら短め』がいいと思います。なぜかと言いますと、いきなり大長編を書くのはリスクが大きいものだからです。



 少し僕の話をさせてください。最初に投稿した作品を構想した時、僕は文字数のことなどまったく考えていませんでした。見切り発車で書き連ねていったのです。


 ここままのペースで参りますと、連載中の初投稿作は、上記の『大長編』に該当してしまいます。これが人気作であればそれでもよかったのですが……。


 一作目から上手くいくはずもなく、ふたを開けてみれば人気作とは程遠い状況です。じゃあほっぽり出して別の書けばいいじゃんと思われるかもしれませんが、これがそうもいかないのです。


 上手くいかなかったからといって途中で放置してしまうと、「この作者は最後まで書き切る力がない」と判断されてしまいます。そうなると、ほかの作品を書いても読んでもらえません。「また途中で投げ出すだろう」と思われますからね。


 だから作品はきちんと完結させます。愛着もあるのでそれはいいのですが、そうなると当然、別の作品を書く時間は減ってしまいます。


 新しい作品で勝負したいと思った時、大長編は負担になるおそれがあるのです。ですので、まずは短いものから始めるのをおすすめします。



『ちょっと待ってくれ。始める前から人気出ないこと前提かよ』

『俺はアンタとは違う。一発目からヒットさせてみせる』



 そんなお声が上がるのは当然だと思います。少なくとも書く本人は、面白いと思ったから書く訳ですものね。とてもよく分かります。僕は今でも自分の作品を面白いと思っています。


 なので、僕がするのはただの『おすすめ』です。初めから長いお話を書く方のことも、もちろん応援させていただきます。


 僕はただの反面教師のおじさんです。自分と同じ失敗をしてほしくないと勝手に思っているだけですので、あなたのやる気をぐ意思はまったくありません。もしそうなってしまっては本末転倒です。


 ですから「ふーん」程度に聞いてくださればありがたいのです。不快に思わせてしまったのなら申し訳ございません。ご理解いただければ幸いです。



 言い忘れておりました。大長編を勧めない理由は、ほかにも2点ございます。



①コンテストの規定文字数


 カクヨム様からも応募できる新人賞というものがあります。『電撃大賞』や『スニーカー大賞』などですね。


 募集要項を見ますと、長編はどちらも『10万字以上15万字以下』のようです。ちょうどラノベ1冊分という訳ですね。


 大長編を受け入れてくれるコンテストは少ないようです。選ぶ方からすると、読むだけで大変ですものね。


 長編を書きたい場合は、10万字ちょいを意識してみてはどうでしょうか。ちなみに、『電撃大賞』には短編部門もあり、そちらは『1万字以上3万字以下』だそうです。



②長すぎる作品は『注目』されにくい


 カクヨム様のシステムを考えると、話数が増えれば増える程、サイト上での露出は減ってしまう傾向にあるようです。もちろん例外もありますが。


 これについては少々込み入った話になりますので、また改めてご説明させていただきます。今は何となく「そうか」ぐらいに思っていただければ十分でございます。




 では、最後に今回のまとめです。



・ジャンルはあなたが「これだ」と思ったものを

・作品の長さに迷ったら『短め』

・長編の場合は10万字ちょいを意識




 参考になさってもなさらなくても結構です。情報をどう扱うかは、あなたにお任せいたします。



 次回は作品世界を具体的に膨らませていきましょう。あなたの不安を少しでも解消できたらなと考えております。こんな頼りない僕でよければ、どうかお付き合いくださいませ。


 それでは失礼します。(2722文字)

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