エピローグ
武石商事の事務所
「なんだ北守、今日は一人か? あの姉ちゃんはどうした?」
「海渡か? あいつは今日非番だ」
「で、なんだ? なんか用か?」
「武石、来られちゃまずい事でもあるのか?」
「あ? ふざけんなよ! 手土産くらいは持ってきたんだろうな?」
北守はテーブルの上に数枚の紙を放った。
「これは……」
「例の暴行に加担していた奴らのリストだ。おそらく全員じゃないが、そいつらからたどれば、大方はわかるだろう」
「よく調べたな……」
「みてみろ、連中、かなりのセレブだ」
「みたいだな」
「俺達じゃパクることもできん」
「だろうな」
「お前、腕のいい悪徳弁護士抱えてたよな?」
「いいだろう。手土産にしては気が利いている」
「五分五分だ」
「いや、七、三だ」
「なに? 貴様!」
「勘違いするな、俺が三だ。七はあの春菜とかいう姉ちゃんに渡せばいいんだろ?」
「頼む。彼女は無一文になっちまった」
「相変わらずお前はお人良しだな」
「お互い様だ! ライター貸せ」
「だから! ここで吸うな!」
おさかなの髪飾り 北川 悠 @jack317806
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