第15話
果南は、梢花を見た。迷夜の侍女である彼女は、主の言葉を聞くともなしに聞いていた。動じた様子も無く、ただ、茶を啜っている。
許家の者にとって、特別なことでは無いのだ。後宮の妃を相手取って、詰問する。勿論、本人も妃だが、迷夜のように行動できる者はどれほど存在するのか。揉め事から逃れることを考え、保身に走る。それが後宮での普通だ。だと言うのに。
簡単には屈さない。それどころか、己の知識を使い、追い詰める。
これが、秦迷夜。
果南は一人、頷いた。
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